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東武東上線「武蔵野線との乗換駅」朝霞台の実力 2024年8月で開業50年、乗降人員は東武全線4位

東洋経済オンライン / 2024年7月26日 7時30分

東武東上線の朝霞台駅は複々線の途中に2面4線のホームがある橋上駅舎。真上をJR武蔵野線の貨物列車が通過する(記者撮影)

東京都心の池袋をターミナルとする東武東上線は、埼玉県の川越や小川町を経て、秩父鉄道・JR八高線が乗り入れる寄居までを結ぶ75kmの路線だ。

【写真60枚を見る】いまや東武全駅中4位の乗降人員を誇る朝霞台駅。白黒写真で振り返る1974年の開業当時の様子。それから50年で駅と周辺の風景はどれだけ変わった?

とくに10両編成の列車が往来する池袋―小川町間は沿線のベッドタウン化が進んでいて、私立の大学なども多く点在。浅草から「スペーシア X」といった観光特急なども走る伊勢崎線・日光線の「本線系統」と比べると、通勤通学路線の印象が強い。

埼玉県に入って1つ目、東京メトロ有楽町線・副都心線との接続駅である和光市と志木の間は、同じ方向に2本の列車を走らせられる複々線となっている。その複々線区間にある朝霞台駅は、X字に立体交差するJR武蔵野線との乗換駅として朝夕のラッシュ時だけでなく、日中も多くの利用者でにぎわっている。

JR武蔵野線との乗換拠点

朝霞台駅は1974年8月6日に開業した。同年7月23日には伊勢崎線に、同じく武蔵野線との乗換駅である新越谷駅が誕生している。両駅とも2024年は50周年の節目にあたる。

【写真】1974年の開業当時の東武東上線朝霞台駅の様子。それから50年で駅と周辺の風景はどれだけ変わった?(60枚)

朝霞台駅は、最初の区間の開業から110年を迎えた東上線の歴史の中では若手の位置づけらしく、東武鉄道のホームページにあるプロフィールに「昭和49年に開設された新しい駅」と紹介されている。駅名は「朝霞市にあり、東側に武蔵野台地があるという地形的要素から命名」されたという。

朝霞市役所や陸上自衛隊朝霞駐屯地などの玄関口は1駅池袋寄りの朝霞駅で、こちらは1914年5月1日、東上線開通と同時に開業した。当時は駅名と村名は「膝折」と名乗っていたが、1932年の町制移行の際、東京の駒沢から移転してきた「東京ゴルフ俱楽部」の名誉会長、朝香宮にちなんで「朝霞町」が発足、駅名も変更された。

1974年8月10日付の東武鉄道の社内報によると、開業当時の朝霞台駅の概要は、総工費が概算で5億円、乗降人員は推定で9700人。開業初日について「五時の一番電車前に乗車券NO1をめざしてかけつけたマニヤは十一人。中には一人で七十枚も購入した人もいたという」と伝える。

そのうえで「東上線と武蔵野線の相互乗換客待望の駅で、特に東上線川越市方面から、県都浦和への短絡路として、当駅の利用価値は高い。付近には亭々とそびえるケヤキの大木なども散在する、緑濃い変化に富む好住宅地として今後の発展が期待される」と強調している。

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