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25歳AIコンサルタントが家賃40万の部屋に住む訳 自分なりの快適を重視、ミニマリストの暮らし

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 9時0分

それなら見るからに家賃の高そうな部屋に住もうと、家賃40万円の部屋を選びました。とはいえ住む部屋がボロボロだったとしても、僕のパフォーマンスには変わりがないのですが……インターネットさえあれば、世界中どこにいようともビジネスはできますから」

臼井さんの部屋で目立つ家具のひとつが、ベッドルームの一角にある配信システムだ。一般的なワークデスクの上に2台のモニター、そして配信のためのマイクとリング照明。それほど複雑な装備ではないが、彼はここからAIについて解説する動画をSNSに投稿し、広く拡散されている。

スタートダッシュに成功し順調だったが…

臼井さんの収入のメインはAIに関する研修だ。最初はインターン時代やサラリーマン時代に培ったコネクションを頼りに地道な営業をかけていたが、現在の受注状況は順調。

企業研修以外に、SNSで集めた一般ユーザー向けのセミナーも行っており、2024年6月に行ったアプリ「Notion」を使いこなすセミナーでは、5000円の配信チケットが約8000人に売れた。

「僕は物心ついたときから起業家になることを目指してきたので、ずっとワーカホリックです。学生時代から恋愛や友情よりも、仕事での成功に重点を置いて生きてきました。

ところが起業して程なく、当面働かなくても過ごせるぐらいのお金が継続的に入ってくるようになった頃、突然虚しさに襲われてしまったんです。学生時代から常にアグレッシブに過ごしてきたので、そんなことは初めての経験でした」

臼井さんは子どもの頃から全力で物事に当たるタイプだった。いわゆる「良い子」に見られたいからそうするのではなく、元来の性格から、そうせずにはいられなかったのだという。

「昔から当事者意識というか、責任感が強すぎるんです。僕、小学生や中学生の頃から、絶対に“手を挙げる”タイプなんですよ。授業は一番前で受けて、先生からの質問には率先して答え、学級委員長のような役職には全て立候補していました。

中学校までは千葉県の公立校に通っていて、そこではちょっと斜に構えていた方がカッコいいという価値観だったので、僕は浮いていましたね。『あいつ地味なキャラクターのくせに、目立ちたがりだな』みたいな評価です。

僕は新学期のたびに、『今度こそ浮かないように、落ち着いて過ごそう』と思うのですが、体が勝手に手を挙げてしまう……。そのうちそれが自分なのだと諦めて、自己研鑽に邁進するようになりました」

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