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25歳AIコンサルタントが家賃40万の部屋に住む訳 自分なりの快適を重視、ミニマリストの暮らし

東洋経済オンライン / 2024年7月27日 9時0分

臼井さんは幼少期に同級生に馴染めなかった孤独もバネにして、起業家としての成功を掴むための鍛錬を積んできたのだろう。それが“多額の収入”という、分かりやすい指標を達成してしまったことで、燃え尽きてしまったのかもしれない。

「仕事にはやりがいを感じています。でも強いていえば、ひとつの成功の形が見えてきた頃に、『世界に対する僕の立ち位置は、これでいいのだろうか?』というような、漠然とした不安に苛まれてしまったんです。その頃は、不眠症になりかけていましたね。

眠れない日々が続くなかで、僕は『自分が心から好きなことって何だろう?』と考えざるをえなくなりました。先々の成功のためだけではなくて、今の自分のためにも時間を使わなくては、人間的に脆くなってしまうと分かったのです。その時の反省が、引っ越し後の今の部屋に反映されているかもしれません」

友だちと過ごす時間が幸せ、全力で楽しむ

成功した仕事を続けていくには、成功を目指していた頃とは違った心の在り様が必要になる。精神のバランスを崩しそうになった臼井さんが探求した「今の自分が心から好きなこと」とは何だったのだろうか?

「その時、僕が好きなのは『友だちと過ごす時間』なんだと、気づいたんです」

中学校までは、学校で浮いていたという臼井さんだが、国際基督教大学の付属高校時代からは、親しい友人ができるようになった。同大学時代はラグビー部に所属し、チームメイトを部屋に呼んで料理を振る舞っていたという。

「幸いなことに、我が道を行くうちに僕を理解してくれる友人が増えていきました。就職してからは、仕事に集中しすぎて友人との時間も削りがちだったのですが、今は意識して友だちと交流する時間を持つことにしています。

そういうときもダラダラするのは嫌なので、体育館を押さえて全力で運動したり、ビジネスアイデアをブレストしたりすることが多いです。今は気の合う友だちが多いので、一緒に楽しんでくれますね」

前の部屋では家具も家電も最低限に抑えたミニマルな暮らしをしていた臼井さん。現在の住まいには冷蔵庫もあり、スタイリッシュな家電も取り揃えられている。

「引っ越しをするときは『友だちを呼べる部屋』にしようというモチベーションもあって、それまでは使わなかった家電を購入しました。ブランド重視で選び、全てバルミューダ(BALMUDA)のもの。実はまだコーヒーメーカーしか使ったことがありませんが、気に入っています」

ひとりで世界と対峙する醍醐味を味わいたい

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