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男子バスケ「チーム力を高めるためにしてきた事」 五輪出場に貢献した日本代表が語る「ビジョン」

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 16時0分

日本バスケ界の救世主、ジョシュ・ホーキンソンさんがパリオリンピックでの意気込みを語ります(写真:道端正棟/PIXTA)

日本バスケ界の救世主、ジョシュ・ホーキンソンさん。2023年に日本への帰化が認められ合流した2023年のワールドカップでは、獅子奮迅の活躍で、日本のパリオリンピック出場に大きく貢献しました。

そんな彼が自身の役割や目標について語りました(『日々挑戦、日々成長 - 不可能を可能にするメンタル強化メソッド』より抜粋してお届けします)。

ビジョンを描き、思いを口にする

プロのバスケットボール選手としての成功を志してきた僕にとって、大きく明確な目標を立て、それに向けて努力をするというのが非常に大切にしてきたことです。

日本代表でもトムコーチが目指すべきものを打ち出し、僕たち選手にはチームのスタイルと目標達成を心から信じることが求められることについては、すでに書きました。

もっとも、僕がこれまでプレーしてきたチームでも、達成すべき目標を立てるということはやっていたことです。

ただ、トムコーチは部屋に集められた僕らひとりひとりの顔を見ながら「目標や自分たちのことを信じているか?」と問い、僕らはそれに対して「信じています」と口に出して言っていました。他のチームではなかったことなので、やはり特殊ではあると言えます。

トムコーチの日本代表でプレーするようになって、僕としても頭で思うだけでなく「信じています」と口に出して言うことで、より物事にコミットするようになった実感があります。

目標を持つということは非常に重要なことです。僕の場合は大きな目標を立てる一方で、より細かい「小さな目標」も立てながら自分の成長を促そうとしてきました。

大きな目標を換言するならばそれは「ビジョン」です。ビジョンとは中長期的な目線で自分がどうなりたいか。そしてそのビジョンの中により細かく、具体的で現実的な目標が包括されていると言えます。

大きな目標は、言うまでもなく一夜にして達成できるわけではありません。努力と献身が必要ですし、かなりの時間がかかります。まずは小さな目標に日々取り組んでクリアすることで、少しずつですが大きな目標に近づくことができるのです。

自分の現在地を見ずして、遥か先の大きな目標にたどり着くことはできません。自分が今、どこにいて、何をまずしなければならないかと理解しながら一歩一歩、歩みを進めていくことが肝要なのです。

大きな目標の中に細かな、越えるべきハードルがあるわけですが、最終的に自分がどこへたどり着きたいのかも把握せずに、小さな目標ばかりをこなすのもおかしな話です。小さな目標を達成していくうちに、おぼろげだった大きな目標の輪郭がよりはっきりしてきます。

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