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男子バスケ「チーム力を高めるためにしてきた事」 五輪出場に貢献した日本代表が語る「ビジョン」

東洋経済オンライン / 2024年7月28日 16時0分

しかし僕は、得点以外の多くの部分でチームに貢献ができますし、たとえばスコアラーといった一面的であるよりも、より多面的なことができる「コンプリートプレーヤー」でありたいと思っています。

そもそも常に最大の目標は「勝つ」という一点ですから、個人的な数字の目標は必要がありません。それに、勝利に貢献するためには個人的なボックススコア(数値化された成績)に現れる数字が良ければいいというわけでもないのです。

数字には出てこないところでも、チームに貢献できることが多いのが、バスケットの魅力でもあります。これも一般的なビジネスマンのチームにも必要なことではないでしょうか。

一方、チームとして「数字やデータを追い求める」ことは悪いことではありません。

数字の目標は「勝利の確率」を高める

日本代表でトムコーチが「アナリティック・バスケットボール」を標榜しているのは有名です。

スリーポイントシュートを多用するため、スリーとツーポイントの割合をフィフティーフィフティーにすること、スリーポイントの確率を40%に近づけること、30本から35本以上のスリーポイントを打つことなどが、数ある中の目処の数字となっていますが、こうした「目標」はチームが勝つ確率を高めるためのものです。

一度コートに出て試合に入ってしまうと、基本的には相手の動きなどを読み、瞬時に判断しながら、オフェンスならばドライブをしかけたり、スリーポイントを打ったりするので、常にそういったアナリティックな数字を考えながらプレーをしているわけではないものの、頭の片隅に目安としてそういった数値目標があると、チームとしてやるべきことを選手たち全員が共通意識として持つことができます。

トムコーチも、こういったアナリティックな数値目標やチームで守るべきルールなどはありながら、その中において選手個々がそれぞれの良さを生かしながら自由にプレーをするのを尊重してくれていますし、だからこそチームとしての成果が出ているのだと思います。

ジョシュ ホーキンソン:バスケットボール男子日本代表 サンロッカーズ渋谷

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