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パリ五輪開会式「過激すぎ」でも東京より好評な訳 物議を醸した開会式、東京五輪と比べる声が多出

東洋経済オンライン / 2024年7月29日 21時0分

“攻めすぎた”演出に賛否両論のパリ五輪(写真:Getty Images)

7月26日の夜(日本時間27日早朝)、パリオリンピックの開会式が行われ、正式に大会が開幕した。この開会式が、いきなり物議をかもす状況に陥っている。

【画像】「悪趣味すぎる」と批判が殺到した“生首”演出と、東京五輪を台無しにした“スピーチ”

最も話題になったのが、フランス革命で斬首された、王妃マリー・アントワネットと思しき女性が、赤い衣装をまとい、自分の生首を手にしながら歌唱、さらにメタルバンドの演奏が行われたことだ。

ドラァグクイーンらによる、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」のパロディーと思しき演出には、キリスト教団体などから批判が出ている。

選手がセーヌ川を船で入場するという斬新な試みもされたが、大雨で選手がずぶぬれになったり、今大会最多631人の選手を送り出したアメリカの船が超過密状態だったりしたことも物議をかもした。

それ以外にも、韓国の選手入場の際に“北朝鮮”と紹介されたり、五輪旗が上下逆に掲げられたりといった、基本的なミスが起きている。

開会式出演ダンサーが直前にストライキを起こしたり、フランス高速鉄道TGVへの破壊行為により選手の到着遅れが続出したりといった、会場外でのトラブルの影響も大きかった。

これら開会式での奇抜な演出について、パリ五輪の大会組織委員会は28日に「本当に申し訳なく思う」と謝罪した。

物議をかもしたのは、東京とパリくらい

パリ五輪開会式の話題とともに、X上では「東京五輪の開会式」がトレンド入りし、東京五輪の開会式と比較したり振り返ったりする投稿も多数見られた。

投稿内容としては、東京五輪のほうが良かったという声もあれば、パリ五輪のほうが印象的だったとする声も出ており、やはり議論は百出している状況だ。

多様な意見が出ている状況こそが、パリ五輪の開会式、そして比較対象としての東京五輪の開会式の特殊性を物語っているように見える。両者ともに激しい批判を浴びた点では共通しているが、その要因は真逆であり、批判の中身も大きく異なっている。

今回のパリ大会からさかのぼった、過去5回分の夏季五輪の開催地は下記の通りだ。

2008年 中国・北京

2012年 イギリス・ロンドン

2016年 ブラジル・リオデジャネイロ

2020年 日本・東京(コロナにより、開催は2021年)

2024年 フランス・パリ

北京五輪は、映画監督のチャン・イーモウが演出の総監督をつとめた(同氏は2022年冬季大会も総監督をつとめる)。「口パク」疑惑、合成位映像の使用などに対する批判は起きたが、演出は高い評価を得ている。

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