コロナ再拡大、変異株「KP.3」はどんなウイルスか 一度感染した人も要注意!押さえたいポイント
東洋経済オンライン / 2024年7月30日 8時0分
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)が再拡大中だ。
【ランキングで見る】新型コロナ最新データ「都道府県別の定点当たり報告数」(7月15日~7月21日)
都内在住のAさん(20代、女性)は6月末、企業の懇親会に参加した際に感染した。会から3日後、喉の痛みと声の出しづらさ、38℃の発熱があり、自宅で行った抗原検査で陽性を確認。熱は1日で下がったが、抗原検査が陰性になるまで5日間、自宅で静養した。
昨年2月にも一度感染しているAさん。昨年の感染時には、発熱は37.8℃程度だったが5日目まで下がらず、喉の痛みと咳、声が出しにくくなる症状に味覚障害も伴い、その回復に時間がかかったという。
6月から急に患者が増え始めた
現在、国内で流行中のコロナは以前とどう違うのか。
埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科の岡秀昭医師は、「6月から急に患者が増え始めていて、6月後半からはコロナ関連の肺炎による入院も増加しています」と話す。軽症者は若年層を中心に増加しているという。
東京都の2024年7月15日から21日までの医療機関あたりの患者報告数は8.50人(前週7.56人)。5月初旬から11週連続して増加中だ。
【画像】現在流行しているコロナの変異株「KP.3」の特徴と押さえたいポイントはこちら。
新型コロナウィルス感染症の発生状況
この夏はコロナ以外にも手足口病やヘルパンギーナ、溶連菌感染症などの発熱性疾患も同時に大流行している。岡医師によると、「発熱して病院を受診したら、ヘルパンギーナとコロナの両方に感染していた」というダブル感染のケースも報告されているという。
現在のコロナ感染再拡大は、日本国内だけでないようだ。
「アメリカやイギリスなどでもいま、KP.3などのオミクロン系統の変異株が流行しています。日本もKP.3が中心です。KP.3は以前の株に比べて感染力が非常に強く、過去に感染した人や、ワクチン接種者でも感染しやすいのが特徴です」(岡医師)
KP.3で特徴的な症状は?
岡医師はKP.3の主な症状についてこう説明する。
「強い喉の痛みを訴える人が多く、咳や38~39℃の高熱が出やすく、倦怠感もかなり強い。一方で、これまで多かった味覚障害や嗅覚障害などの症状は、かなり減っている傾向です」
これまで、インフルエンザや風邪などのウイルス感染症は冬場に大流行する傾向があった。今回、夏場に感染が拡大しているのはなぜだろうか。
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