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佐久間宣行「不祥事の渡部建」起用に学ぶ育成術 大バッシングが止まぬ中で再起の場を与える

東洋経済オンライン / 2024年7月31日 10時0分

アンジャッシュの渡部さんは、2020年に世間から大バッシングを受けた公衆トイレ不倫騒動以降、地上波の出演が厳しくなってしまいました。渡部さんはその後、千鳥さんがMCを務めるABEMAの人気バラエティ『チャンスの時間』で徐々に復帰の兆しを見せていました。

そんな渡部さんの復帰をさらに推し進めた番組が、佐久間さんが企画演出・プロデューサーを担当するNetflixの『トークサバイバー!〜トークが面白いと生き残れるドラマ〜』シーズン2(2023年10月から配信)です。この番組は、出演する芸人たちがエピソードトークを披露して、面白くなければ即脱落する“お笑いサバイバル”企画です。

渡部さんの身を削った自虐トークの数々には、視聴者から「面白すぎる」「振り切っている」と大きな反響がありました。番組自体も大成功で、Netflixの視聴ランキング(日本の総合TOP10)で1位を獲得しました。

この番組がすごいのは、渡部さんがしっかりトークをしやすい場を用意していることです。復帰するにはスキャンダルに触れないわけにはいかない、しかしスキャンダルを自分で積極的にネタにしてしまうのは、反省していないようにも見えて不快感を与えてしまうかもしれません。『トークサバイバー!』では「話さなくてはいけない状況」を巧みに作り出しているからこそ、渡部さんも自分をさらけ出すような、というか、さらけ出すしかないトークができたのでしょう。

佐久間さんは『トークサバイバー!』以外に、『NOBROCK TV』でも渡部さんを起用しています。騒動前には食レポなどタレント的な仕事で活躍の場を大きく広げていた渡部さん。佐久間さんはそんな渡部さんに対して、芸人としてイチから再起する場を用意している。そういうふうにも感じます。

渡部さんは今年6月21日には『5時に夢中!』で地上波出演など、さらに活躍の場を広げています。

本人が勝手に売れていく流れをつくる

こうして芸人やタレントが今まであまり見せていなかった魅力や個性を発揮したり、再起の場をうまく得られたりすると、新しいイメージや面白さが世の中にどんどん出て広がっていきます。

「この人にこんな顔があったのか」「この仕事をお願いしたら面白そうだな」と、佐久間さん以外のいろんなプロデューサーからの仕事も舞い込むようになるわけです。

2024年4月に発売された『SWITCH』の佐久間さんの特集でも、いろんな芸人が「佐久間さんの番組に出たことで仕事の可能性が広がっていった」という話が掲載されていました。

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