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「日雇いガテン系」で充実した生活に潜む時限爆弾 今がずっと続くとは限らない「4つのリスク」

東洋経済オンライン / 2024年7月31日 10時0分

ガテン系の仕事をするAさんに「経験とスキルを蓄積し、現場を統括する立場や本部勤務なども『狙える』備えを少なくともするべき」と安井さんはアドバイスします(写真:kapinon/PIXTA)

【相談者 ガテン系 Aさん】

ガテン系の複数の仕事を掛け持ちしています。工事現場、警備員、引っ越し、なんでもござれで頭よりも体を使って生きてきました。

実家暮らしで収入もけっこう良く、日払いの仕事も活用しながら季節や需要を考えて仕事の量を自分で調節できています。

このままいけばそれなりに良い人生を送れるのではと思っているのですが、こういった生き方を続けるにあたって、何か気を付けるべきことはありますか?

現在の前提が続く保証はない

まず将来の自分、および自分を取り巻く環境を現在の延長でしか考えないことは危険です。

現在の前提がそのまま続く、という想定に立つべきではない、ということです。

現時点の自分の置かれた状況や周りの環境がどうであれ、良い点も悪い点も含めて未来永劫それらが続くという保証は当然ありません。

将来をどのように考えるかについては、大きく2つに分かれます。

1つ目は、将来は現在の延長線上「のみ」にある、と考えるタイプです。

これは多くのヒトに当てはまるのですが、キャリアでいうと現在の勤務先、仕事内容、年収、肩書のようなものが延々と続き、一律ではないにせよ右肩あがりで推移するだろうという考え方です。

当然、家庭環境や健康なども「今のまま」という想定が大半です。

コツコツタイプとも言えますが、現在の前提が続く、というところにやはり無理がありますし、もっと言うと延長線上でしか考えないということは、「大きな失敗はないかもしれないけど、大きな成功は見込めない」ということです。

現状の延長で生きる、という意味において固定的な生き方とも言えます。

2つ目は、将来は現在の延長ではなく、新たに創り出すもの、と考えるタイプです。

現時点における前提を是とせず、むしろ変わるものだという認識のもと、「では自分はどう変わるべきか」と考えるタイプです。

世の中や事業環境やさまざまな前提が大きくそして頻繁に変わる現在においては、大きく成功するのはこのタイプなのかと思われます。

将来目指したい姿やゴールを決めて、逆算で今やるべきことを計算するタイプですね。

とは言え、もちろん大きな失敗もする可能性は高い、ということでもあります。

前者とは反対の変動的な生き方とも言えます。

Aさんの「4つのリスク」

もちろんどっちを選択するかは自分自身の性格や考えに応じて決めれば良いだけなので、どっちが正解、というわけでは決してありません。

とは言え、両者における利点と欠点から学べることはあると思います。

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