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「時間にルーズな人」ほど数字に弱すぎる納得の訳 ダメ社員共通、仕事を時間で考える経験の不足

東洋経済オンライン / 2024年8月1日 10時0分

「時間にルーズな人(時間を大切にできない人)は仕事がデキない」とよく言われますが、あなたはこれを正しいと思う立場でしょうか(写真:bee/PIXTA)

「数字に弱く、論理的に考えられない」

「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」

「魅力的なプレゼンができない」

これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。

今回は仕事がデキない人に欠けている「時間に対する感覚」を取り上げる。

仕事がデキる人ほどうまいこと

「仕事がデキる人は、◯◯の使い方がうまい」

【写真】成果を出している人は、「数学的」な仕事の仕方をしている

あなたはこの「◯◯」にどのような言葉を入れるでしょう。私の経験上、経営に近い立場の人は「お金」と答えます。一方で現場に近い人ほど、「時間」と答える傾向があります。どちらも正解と言えるでしょう。

たしかに昨今は「時間」の使い方がより求められるようになったと感じています。「生産性」「効率化」「スピード感」、そして「タイパ」といった「時間」に関するフレーズを多く聞くようになったこともその証しでしょう。

いわゆる「高タイパ」を実現しているビジネスパーソンは、数字に対する感覚やスキルに優れています。

そこで今回は、「時間」をテーマに、ビジネス数学・教育家としての立場から、なぜタイパと数字のスキルが強く関係しているのかを紐解いてみます。

「時間にルーズな人(時間を大切にできない人)は仕事がデキない」とよく言われますが、あなたはこれを正しいと思う立場でしょうか。それともそうではないと考える立場でしょうか。そしてもしこれを正しいとするなら、あなたはその理由をどのように説明するでしょうか。

私は正しいと思う立場です。その理由を実際に私が経験した事例とともにご説明します。

仕事を「時間」で考えられない人たち

私は普段、企業から依頼を受けて、数字に強い人材・組織を開発するための研修を行っています。裏を返せば、私に仕事のオファーをくださる人(組織)は、共通して「数字に弱い」という特徴があるということです。

そうした仕事をする中で、いわゆる「数字が苦手」とおっしゃるビジネスパーソンや、数字の活用ができず生産性が上がらない組織の実態をしばしば目の当たりにします。

彼らの共通点は、そして根本的に足りないのは、「時間に対する感覚」です。

某企業の研修に登壇したときのエピソードをご紹介しましょう。その研修は、仕事においてもっとデータを活用すること、数字に対する苦手意識を克服することが目的でした。

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