「1000人規模を上手に管理する」たった1つのコツ 多すぎるのならば直接見る数を減らしてみよう
東洋経済オンライン / 2024年8月1日 19時0分
会社のチームをどう切り盛りすればいいかは、ビジネスリーダーにとっての「永遠の課題」です。とくにチームメンバーの数が多い場合、彼らのモチベーションを維持し、目指す方向性をコントロールするマネジメント業務は困難を極めます。NECでリーダーとして1000人規模のプロジェクトを何度も率いた経験を持ち、現在ではコンサルタントに転身した五十嵐剛氏の著書『結果を出すチームのリーダーがやっていること』から一部を抜粋・再編集し、マネジメントのコツを紹介します。
直接指示するメンバーは7人まで
リーダーのあなたは今、チームに何人のメンバーを抱えていますか?
3人、5人、7人、10人、50人、100人……と人それぞれでしょう。会社の規模によってもこの人数は大きく変わるはずです。私は、多いときで1000人以上のメンバーを抱えていました。少ないときで4人です。
1000人ものメンバーの面倒をどう見るのか?
当然ながら、1人で見られるわけがありません。しかし、見なければなりません。この問題をどう解決していたのか?
結論から言います。メンバーが多すぎるときにはサブリーダーを立てていました。
自分のチーム内の役職者や、能力の高い人をサブリーダーに任命し、直属のメンバーとして彼らにだけ指示を出します。
それ以外のメンバーは、それぞれのサブリーダーの下に配置して、サブリーダーに指示をしてもらうことで、多すぎるメンバーをマネジメントしていました。
つまり指示系統はいわゆるピラミッド型で、上からの指示がメンバー全員に行きわたるようにしていたわけです。
ただし、逆方向のボトムアップで、現場の声もいちばん上の私まで上がってくるようには注意していました。各サブリーダーが、リーダーである私に現場の声を遠慮なく伝えられるよう、風通しのよい雰囲気づくり、場づくりにも常に気を配っていました。
またサブリーダーを飛ばして、直属ではないメンバーが私に直接、現場からの声を伝えられるようにもしていました。
この方法は組織の階層を飛ばすことになるので、リーダーによっては一律に受けつけないこともありますが、私の場合は現場の声を聞ける貴重な機会として、主にメールやグループウェア経由での情報提供を歓迎する旨をチーム全体に知らせていました。希望があれば、直接の面談なども行います。
試行錯誤で見つけ出した1つのコツ
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