1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「60歳おじさんの寝坊」に1万人が「いいね」のナゾ 知っておきたいSNSのポイントは若者に聞け

東洋経済オンライン / 2024年8月2日 15時0分

若い世代が教えてくれることはたくさんあります(写真:EKAKI/PIXTA)

「何時間も考えたのに企画が通らない」「世の中をワッと驚かせるようなアイデアが生まれない」「本当はもっと大きな仕事がしたい」――仕事に打ち込む方なら、必ずこうした壁にぶつかると思います。

今でこそ時々「無双状態だね」と冷やかされる私も、かつては不遇が続き、そこから抜け出すためにいつも悩み、たくさんの汗をかいてきました。だからこそ、うまくいかずに悩んでいるビジネスパーソンの気持ちが痛いほどわかります。

そこで、日々の仕事がうまくいくための仕事の考え方・向き合い方のヒントを、『無双の仕事術』という本に詰め込みました(この記事は本書より一部抜粋、再構成してお届けします)。

年下は最高の先生である

私は長くエステーのCM制作を行ってきましたが、そのタイミングでTwitter(現X)を使うようになりました。しかし、現在では60代の私にとって、SNSを使ってどうやってお客様とコミュニケーションを取ればいいのか、わかりませんでした。

【画像でみる】60歳のオジサンが20代の部下に「添削」してもらっている、X投稿文の中身

そこで考えたのは、すでにSNSを使いこなしている若い世代に教えてもらうことでした。

Z世代と呼ばれる、1990年代半ばから2010年代序盤生まれの人たちは、私にとっては超能力者のような存在です。生まれたときからインターネットやスマホがあって当たり前なんて、私が若い頃では考えられないことでした。

そんな私のような昭和生まれの人間でも、SNSを使い、何らかのブームを作ってこられたのは、彼ら、彼女らの教えに従ったからでした。

ここで、若い世代からの教えの一例を紹介します。

あるとき、私は20代の女性社員にSNSに投稿しようとしている動画を見せました。すると、彼女は即座に「動画をしっかり作り込みすぎていますね」と、コメントをくれました。

これまでクリエイターとして、じっくりと細部に気をつけながらCMを作ってきた身としては、最初は彼女のアドバイスの意図がわからず、戸惑うばかりでした。彼女はさらに、こう教えてくれました。

「世の中はもっと気軽なものを欲しがっているんです。かつてのように“インスタ映え”も、求められていません。今は“盛っちゃダメ”なんです」

彼女が言うには、世の中の人が興味を抱くのは「他の人が何をしているのか」ということ。例えば、朝起きたばかりの顔を見せるようなもののほうが、よほど関心を持ってもらえるというのです。

20代の部下に投稿を添削してもらう

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください