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【衝撃事実】「巨大隕石の地球衝突」は必ず起こる 人類が確実に逃げ切る「5つの秘策」とは?

東洋経済オンライン / 2024年8月2日 10時0分

同じ「隕石」でも、元の天体は全然違うものだということになります。

地球の近くを通る小惑星や彗星が危ない

太陽系に存在する小惑星や彗星は、確認されているだけで、小惑星は100万個以上、彗星は4000個以上あります。そんなにたくさんあるならば、ひとつぐらい飛んできてもおかしくないと思いませんか。

じつは、地球への衝突について考える上では、これらの小惑星や彗星が太陽系内のどこにあるのかが重要になってきます。ほとんどの小惑星は、「小惑星帯」という、火星と木星の間の領域に存在します。

一方、彗星は、もともと海王星の外側の寒い場所でつくられたもので、太陽の重力に引っ張られて遠くからはるばるやってくる天体です。

太陽のまわりを何度も回るものもあれば、太陽に一度だけ近づいて二度と戻ってこないものもあります。

私たちにとって脅威なのは、地球の近くを通る小惑星や彗星です。

もともと小惑星帯にあった小惑星や、海王星の外側にあった彗星が、軌道を変えて地球近辺をうろつくことがあります。

こうした天体は「地球接近天体」と呼ばれていますが、99%以上が小惑星なので「地球接近小惑星」ともいいます。

地球接近小惑星は、現在確認されているだけで3万個以上あります。

そのうち、地球に大接近する軌道をもち、衝突したときに甚大な被害をもたらすものは「潜在的に危険な小惑星」と呼ばれ、なんとその数は2000個を超えているのです。

地球の運命は「重力のいたずら」次第!?

重要なポイントは、小惑星や彗星は太陽の重力だけでなく、惑星の重力にも影響されるということ。

突然、小惑星や彗星がポンッと弾き飛ばされて、地球に向かってくるようになる場合も十分あり得ます。

天文学者のカール・セーガンが「僕らは宇宙の射撃練習場のなかに住んでいる」といっていたくらい、地球の運命は、重力のいたずら次第なのです。

現在、世界中の観測所で危険な小惑星の監視を行っています。

現時点で把握している限りでは、衝突確率が高い小惑星はありません。しかし、観測網をくぐり抜ける小惑星もあるので、100%安心とは言い切れないのです。

2013年、ロシアのチェリャビンスク州に直径19メートルの小惑星が飛来したことがあります。

小惑星は上空で爆発し、その衝撃波が窓ガラスを割って1600人以上のけが人が出ました。この程度のサイズでもかなりの人的被害が出てしまうのに、小さな小惑星を望遠鏡で把握するのは簡単ではないのです。

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