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9000円と16万円「炊飯器」を徹底的に比べてみた アイリスオーヤマVS象印、価格差は17倍以上

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 9時30分

左がアイリスオーヤマのマイコン式RC-MDA50(8980円)、右が、象印マホービンの圧力IH式 炎舞炊きNW-FC型(15万9500円)。見た目はそれほど価格差があるようには見えないが……(筆者撮影)

電気炊飯器は数千円から15万円以上まで、価格帯が幅広い。ご飯の代わりにパンやパスタを食べる人もいるだろうが、それでも「ご飯を美味しく食べたい」という日本人は多く、10万円以上の高級炊飯器も売れ続けている。

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そこで、安い炊飯器と高い炊飯器に価格差ほどの味の違いがあるのか、食べ比べをしてみた。今回試したのは、アイリスオーヤマのマイコン式RC-MDA50(8980円)と、象印マホービンの圧力IH式 炎舞炊きNW-FC型(15万9500円)である。価格差はなんと17倍以上だ。同じ5.5合炊きでもこれだけの差がある理由を探った。

マイコンタイプは安く、IHは高い

炊飯器には主にマイコン式とIH式の2種類がある。今回ご紹介するアイリスオーヤマのRC-MDA50(以下、アイリスオーヤマ)はマイコン式であり、象印マホービンのNW-FC型(以下、象印はIH式である。

マイコン式炊飯器は、底部にあるヒーターで内鍋を加熱する。マイコンを使って火力をコントロールし、炊き上がりを調整する。IH式炊飯器は、電磁誘導加熱を使って米を炊く方式である。底から熱を伝えるのではなく、内鍋そのものが発熱するため、全体に熱が均一に伝わる。

また、IH式には圧力をかけるタイプもあり、それが現在の主流となっている。高級モデルの多くはIHの圧力タイプで、今回紹介する象印マホービンのNW-FC型もその一つである。

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NW-FC型は、圧力IHタイプの中でも特に複雑な構造を持つ。6つの底IHヒーターを搭載しており、ローテーションで加熱することで複雑な対流を生み出す。この方式は象印マホービン独自であり、技術力のある作業員によってほぼ手作業で組み立てが行われている。また、銅線の量が多いため、より高額な炊飯器となっている。

一番の違いは「輪郭」と「弾力」

アイリスオーヤマのRC-MDA50と象印マホービンのNW-FC型を並べてみると、それほどサイズに差はなく、見た目だけでは価格差を感じない。ただ、本体の重さは前者が3.3kg、後者が8kgと、象印のほうがずっしりと重い。

内鍋の重さ(実測値)は、象印が1.14kg、アイリスオーヤマが0.73kgである。アイリスオーヤマのRC-MDA50は価格が8000円台ということもあり、もっと軽い内鍋を想定していたが、この価格帯の中では内鍋が分厚く、しっかりしている印象だ。

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