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9000円と16万円「炊飯器」を徹底的に比べてみた アイリスオーヤマVS象印、価格差は17倍以上

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 9時30分

「調理モード」の有無に注意

象印の消費電力が1240W、アイリスオーヤマが650Wなので、電気代はほぼ半分。もっちりしたご飯は高火力であることが求められるので、このあたりの差も食感に関係しているのかもしれない。電気代で評価すると後者のほうがエコではあるが、美味しさを追求した高級モデルは、1000Wを超えるものがほとんどだ。

ただ、アイリスオーヤマは、カレーや角煮などを調理できる「煮込みモード」や、ヨーグルトなどの発酵食品もできる。一方、象印は炊飯がメイン。高級炊飯器のほとんどがそうだが、ニオイ移りなどでごはんの味への影響から、調理モードはない。炊飯器でよく調理をする人は、注意が必要だ。

よくも悪くもマイコン式はお米の状態がそのまま出るので、お米や水の状態に左右される。よいお米と水を使い、正しく計量し、少なめに炊飯すればマイコン式でも美味しく食べられるし、マイコン式のほうが食べやすいという方もいるだろう。特に今回試したアイリスオーヤマは、マイコン式の中でも炊飯や蒸らし時間などがうまく調整されているので、ふっくら炊ける。やわらかいごはんが好きな方の満足度も高いだろう。

一方の象印は、スーパーで売っているような普通の米でも、甘さと弾力をしっかり引き出してくれる万能な炊飯器だと感じた。象印マホービンの炊飯器は、他社と比較すると少しやわらかいほうではあるが、粒立ちはハッキリしており、土鍋で炊いたごはんと遜色ない。ツヤもあり、安い米にありがちな嫌なニオイも感じにくいので、おにぎりやお弁当などの冷めたごはんにも合う。高価なモデルだが、炊き上がりの美味しさから、売れているのも納得できる炊き上がりだった。

感動する美味しさなので、ぜひ試してほしいが、試食もできないまま16万円以上の高い炊飯器を購入するのは、躊躇する方も多いのではないだろうか。最近では家電のレンタルサービスも増えてきているので、購入前にそういったサービスを利用するのも選択肢のひとつだ。

石井 和美:家電プロレビュアー

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