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「暑い!」猛暑を回避する"旅行術"を考えてみた 交通機関の利用法、時間の使い方、グッズなど

東洋経済オンライン / 2024年8月3日 14時0分

また、近くに銭湯や日帰り入浴が可能な温泉があれば、一度、汗を流すのも手だ。入浴後は、リフレッシュした状態で午後の観光にのぞめる。

朝早く起きたぶん、眠気が襲ってくるはずなので午後を「シエスタ」としてホテルで仮眠するのもいい。「シエスタ」とはスペイン発祥と言われる、長い昼休憩のこと。

暑い日中は外出先からホテルに戻り、汗ばんだ身体をシャワーで流すだけでもかなり快適だ。こうした使い方をするためには、観光の合間にすぐ立ち寄れる場所の宿泊施設を選択することが重要だ。

「シエスタ」を取ったら、日が暮れ始める時間から再始動する。夕方以降に閉まってしまう施設は少なくないが、飲食店をはじめとした繁華街は夕方からがむしろ本番だ。

たとえば京都なら祇園や先斗町は暗くなってからでないと風情がない。ルーフトップバーやテラス席も夜風なら許せるレベルに気温が下がってくることもある。また、最近はライトアップや夜間拝観など、「夜活」できるところが増えてきているのもありがたい。

それでも日中灼熱のなか、歩かなくてはならないケースも出てくるだろう。その場合、まずは地下道やアーケードを探して移動するようにしたい。ショッピングモールなどのなかには通り抜けができる施設もあるので、あらかじめ調べておけば、涼しい中を移動することができる。

屋外の道しか選択肢がない場合、日陰を歩くのは多くの人が実践していると思う。狭い道の場合、日陰を選べばよいが、歩道が左右に分かれている場合は歩く前に日陰ができる方角を想定しておいたほうが無難だ。

街路樹がある場合にはその陰も利用できる。信号待ちなどの際はわずかな時間でも日陰を見つけるようにしたい。

歩く距離が少し長いときは、エアコンが十分に効いたコンビニエンスストアなどで、買い物がてら体の熱を冷まさせてもらう。冷たい飲み物を購入すれば、のどを潤すだけでなく、それを首や腕、額などにあてることで熱を冷ますこともできる。

暑さを乗り切るグッズは?

最後に防暑グッズについても触れておこう。

まず男女問わず用意したいのが傘だ。これは紫外線除けのためというよりも、強い日射を避けるためのものと考えたい。昨今はゲリラ豪雨も多くなっている。折り畳み傘のなかには軽量のものも少なくないので、日帰りで降水確率がゼロであってもカバンにいれておきたい。

ネッククーラーや冷感タオルなど、最近はさまざまな防暑グッズが出ているが、筆者が強く勧めたいのが扇子だ。うちわとちがってかさばらず、しかも軽い。まさに旅行にうってつけの防暑グッズといえる。

手洗い場など、水が得られるところがあったら、こまめに腕や顔、首回りを洗ったり、汗を拭きとったりするだけでも快適度は大きく異なる。

その程度ではこの猛暑に耐え切れない、という場合は洗濯したTシャツを絞り、干さずにそのまま着てしまうという選択肢もある。屋外では気化熱で、しばらくは涼しさを感じることができるだろう。

好むと好まざるにかかわらず、この異様ともいえる夏の猛暑に付き合わざるをえない。となれば、ただ単に耐えるのではなく、それをいかに回避するのか、旅行者一人ひとりの創意工夫が問われている。

橋賀 秀紀:トラベルジャーナリスト

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