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中野マルイ「多様性フードコート」で望郷のランチ 100年に一度の再開発が進むカオスな多様性の街

東洋経済オンライン / 2024年8月4日 12時0分

今回のフードコートは、中野マルイにある「はらっぱ」。「100年に一度」の大規模な再開発が進む街のフードコートはどんな場所(筆者撮影)

時にレストランであり、喫茶店であり、高齢者の集会所にもなる「フードコート」。その姿は雲のように移り変わりが激しく、楽しみ方は無限大。例えるなら「市井の人々のオアシス」だ。

本連載では、そんな摩訶不思議・千変万化な「フードコート」を巡り、記録しながら、魅力や楽しみ方を提唱していく。

今回は、東京都中野区にある商業施設「中野マルイ」のフードコート「HARA8(はらっぱ)」を訪問する。

【画像45枚】JRやメトロが通る中野駅「マルイ」にあるフードコート「はらっぱ」。レストランが主体、一風変わったその様子

「100年に一度」の再開発が進む街、中野

中野マルイの最寄り駅である「中野」は、JR中央線と中央・総武線に加え、東京メトロ東西線が乗り入れる駅であり、JR東日本が発表している情報によると、1年の乗降客数は、同社管内の駅として16位(2022年度)。1日平均で12万人弱が利用している。

中野駅周辺では「100年に一度」ともいわれる大規模な再開発事業が進んでおり、少しずつその姿を変えつつある。

【画像45枚】JRやメトロが通る中野駅「マルイ」にあるフードコート「はらっぱ」。レストランが主体、一風変わったその様子

中野という街の大きな特徴が、転出入の多さだ。中野区の広報誌「nakano」によると、2022年から過去10年での転出入者平均は、それぞれ約3万人。2022年1月1日時点での人口が33万2017人であることを考慮すると、あくまでも単純計算ではあるが、およそ11年で区民がキレイに入れ替わる計算である。

確かに近辺には明治大学や帝京平成大学のキャンパスがあり、都心部にキャンパスを持つ大学にもアクセスが良いことから、学生にとっては初めての一人暮らしを始めるのにうってつけの街といえそうだ。

それだけでなく、そもそも巨大ターミナルの新宿駅まで中央線で1駅5分ほどと好立地であり、飲食店が集積していることから、学生だけでなく社会人になって上京した人が選ぶ理由もある。

ビジネスマンだけでなく、お笑い芸人も多く居住している街としても知られる。さらに、外国人も多い。同広報誌によると2022年1月1日時点での全人口に対する外国人率は5%。内訳もバラエティー豊かで、国籍は110超にも及ぶという。

こうした点から、同区では2018年8月に「中野区パートナーシップ宣誓」制度を実施し、多様な生き方観を受け入れる地域の実現を目指した取り組みを進めている。

街並みも多様性に富んでいる

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