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中野マルイ「多様性フードコート」で望郷のランチ 100年に一度の再開発が進むカオスな多様性の街

東洋経済オンライン / 2024年8月4日 12時0分

うーん、何にしよう。一通り見て回った結果、今日は牛たんの店「仙台 牛たん 青葉」とトップスを選択。仙台から上京して働き始め、ボーナスももらってちょっとお金に余裕が出たので、地元の味と、東京の味を楽しむか――そんな感じ。

青葉であるが、ジェネリックねぎしみたいな店だ。牛たんにとろろ、麦飯とスープが基本セットであり、ご飯のおかわりも無料。ただ、それはイートインだけなのではないか、という疑念が生じた。

白米大好き人間にとっておかわり無料の有無は最重要事項である……。恥を忍んでレジで聞いたところ、フードコート客も対象であるとのこと。僥倖。牛たんとチキングリル定食を注文する。

トップスではチョコレートケーキを注文した。

そういえばトップスってどこの国のブランドなのだろう、と何となく気になったので調べたところ、実は1964年に東京・赤坂でオープンしたレストランにルーツを持つ国産ブランドらしい。チョコレートケーキのイメージが強かったので、レストランがルーツなことも意外である。

ケーキはすぐ到着、座して牛たんを待ち、注文から10分弱で到着した。さっき聞いたのに、提供時に「おかわり無料です」と念押しされ、微妙に恥ずかしい気持ちになる。

茶碗を持ち、立ち尽くす

まずは定食から。牛たんは網の焦げが付いているが、なんだかちょっと冷めている。一方で鶏肉は皮パリで肉が驚くほど柔らかい。こっちのほうが米が進む。スープには具が入っているが、テール肉ではなく、謎の団子。うーん、ジェネリック。しかし、そこもまた乙である。

それにしても米が進む。鶏肉2切れ、牛たん2切れ、とろろ100%を残しておかわりへ。青葉の前へ向かうと、あいにく店員さんがイートイン客の対応をしており、レジ待ちの客もあり。空の茶碗を持ってひたすら立ち尽くす。フードコートでこんな体験はなかなか味わえまい。

一応、後ろ手に茶碗を持って、おかわり待ちではない、ただのレジ待ち客を装う。しかしその努力もむなしく、店員さんが先客の会計をさばきつつ、私に向かって「ご飯のおかわりですよね?」と問いかけてきたので、おとなしく茶碗を白日の下にさらした。すぐさま真っ白い2杯目が提供された、何だろうこの感じ、給食でおかわりしたときの席までの帰り道のような、ちょっぴり恥ずかしい気持ち。

席に戻って、まずは温存しておいたとろろでご飯を楽しむ。とろろの中にご飯の粒立ちを感じてうまい。牛たんと鶏肉で2杯目も平らげ、仕上げにチョコレートケーキをいただく。大満足のセットでも2000円ほど。ちょっとしたぜいたくに適したフードコートかもしれない。

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