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中野マルイ「多様性フードコート」で望郷のランチ 100年に一度の再開発が進むカオスな多様性の街

東洋経済オンライン / 2024年8月4日 12時0分

街に住む人の多様性を反映してか、それとも街そのもののカオスさが多様な人を呼んだのか、駅近辺を歩くだけでもいろいろな景色が見えてくる。

まず南口を出て目に入るのが、2024年春に開業した「ナカノサウステラ」。もともとこの地には東京都住宅供給公社による中野住宅があり、再開発の末、オープンした。

これだけ見ると、通り一遍な再開発に思えるかもしれないが、ちょっと歩いた路地には欧州的な雰囲気を感じる「中野レンガ坂」があったりする。100メートルほどの区間にこじゃれた飲食店が並んでおり、外国人も多く見受けられた。

中野通りに沿ってガード下を抜けると、見えてくるのが中野サンプラザ。中野のアイコン的な施設であるが、再開発に伴って2023年7月に閉館した。この地には地上61階・262メートルの超高層ビルが建つ予定らしい。

もう少し線路寄り、左手に見える黒塗りの建造物はNTTドコモのビルだ。高さは115メートルで、異様な存在感を示している。さらに奥には明治大学、帝京平成大学のキャンパス、早稲田大学の寮がある。

より線路沿いでは再開発の目玉といえる、橋上駅舎と思われる工事風景。リニューアルによって、線路上空に駅舎と一体の南北自由通路が通り、駅の印象は大きく変わるだろう。確かにこれまでの中野駅は、利用者に対して駅舎がやや貧弱に思えたので、これは良い再開発かもしれない。

街の多様性を意識した? 特殊なフードコート

フードコート・はらっぱへ。中野マルイは駅南口の中野通り沿いにあり、はらっぱはその5階にある。

はらっぱは2020年6月にオープンしたフードコートであり、多様性の街・中野らしく「『わたしにぴったり』がきっと見つかる」をコンセプトにしている。

どういうことかというと、単なるフードコートではなく、レストランとフードコートとテイクアウトが混在しているのである。というか見た感じレストランが主体であり、各レストランが提供しているフードコート用メニューを注文すれば、フロア中央にあるフリー席で食せる、といった形式だ。

したがってはらっぱはフードコートであり、レストラン街でもある。これまた中野らしい多様性、カオスな設計といえる。

本連載の初回では溝口マルイを訪れ、ここでも軽くはらっぱに触れているが、「フードコートらしからぬ? ラインアップ」だとお伝えしていた。どうやら、マルイはフードコートで個性を出したいらしい。

さて、中野のマルイである。営業しているテナントは結構珍しく、チョコレートケーキで知られる「トップス」の「トップス キーズカフェ」、天ぷらの「つな八 凜」、あとは牛たんに焼肉、と高級系が多い。店頭に掲示しているフードコート用メニューを見ても1500~2000円台のものが普通にある。

故郷の味と、東京の味

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