「500万円の借金」抱えた男が結婚するまでの軌跡 若い頃は「結婚できなかった2人」の最強の相性
東洋経済オンライン / 2024年8月4日 12時30分
「高校時代はできるだけ気配を殺して過ごしました。短大を出た後に銀行に就職したのですが、先輩にいじめられてしまって……。あるときから出勤しようとしたら足が動かなくなり、病院に行ったらうつ病と診断されました」
不幸中の幸いで両親の夫婦喧嘩は沈静化しており、弘子さんは実家に隠れ続けることができた。ただし、自室からほとんど出られず、寝たきりのような20代を過ごした。
30歳を過ぎた頃から少しずつ外に出られるようになった。しかし、派遣やアルバイトで働いてみても体がついていかず長続きしない。親しい人間関係も作りにくかった。
「私は愛に飢えているようなところがあって、一人はとにかく寂しいです。いつかは結婚して夫婦で仲良く暮らしたいと思っていました。職場の人に紹介してもらった2歳年上の男性と付き合いかけたこともあります。でも、仲良くなりそうになると逃げたくなるのです。両親の喧嘩を見ながら育ったことが影響しているのかもしれません」
人が好きだけど人が怖い。矛盾を抱えたまま暮らしていた頃、町中で高校時代のクラスメイトを見かけた。明るい人柄で人気のあったアキちゃん(仮名)で、弘子さんはひそかに憧れていた。
「勇気を出して声をかけたらビックリされましたが、私のことを覚えていてくれたんです。それから連絡先交換をして、劇団員だったアキちゃんが出演していた演劇を観に行ったりして仲良くなりました」
39歳のとき、アキちゃんが埼玉県内の男性と結婚することになった。自分も行動するべきだと思った弘子さんはマッチングアプリに登録。3人ほどと会ったが、「いいな」とは思えずに音信不通になることが続いた。対人関係に苦手意識が強い弘子さんにとって、共通の知り合いが誰もいないところから知り合うアプリはハードルが高すぎたのかもしれない。
アキちゃん夫婦がキューピッド
そこでアキちゃんが手を差し伸べてくれた。夫の中学校時代の同級生で「いい人」がいるという。それが真一さんだった。
「でも、その頃に私は20年ぶりに正社員になれたところでした。地元にあるメーカーに雇っていただき、とてもよくしてもらっていたのです。主人(真一さん)は飲食店なので休みが合わず、紹介を断わってしまいました」
3年後、弘子さんは退職をする。やはり正社員として毎日働くことには体がついていかず、その頃に足を悪くした母親を車で病院まで送り迎えもしなければならなくなった。父親は高齢を理由に運転免許を返納している。
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