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幹線が分断「根室本線」部分廃止は違和感だらけ 2016年の運休からJR北海道は復旧せず放置

東洋経済オンライン / 2024年8月6日 7時30分

根室本線の富良野―新得間の廃止に当たってJR北海道は「バス転換の初期費用と18年間の赤字相当額」、「廃止となる沿線4市町村へのまちづくり支援金2億8000万円」の約21億円を拠出した。廃止区間の代替交通については富良野駅を拠点に4系統、幾寅駅近くの道の駅南ふらのを拠点に3系統の路線バスとデマンドバスが設定され、1日最大で34便の運行が、残った鉄道路線の接続をまったく考慮せずに行われている。

この代替交通の設定については裏では相当な苦労があり、ドライバーの高齢化問題からいつまで持続できるかは不透明だ。

復活を模索する動きも

根室本線の災害復旧に向けては地域住民も声を上げていた。新得町の住民団体「根室本線の災害復旧と存続を求める会」などは、2023年3月7日、鈴木直道知事あてに同区間の存続を求める署名8416筆を、道公共交通支援担当課長の小林達也氏(当時)に手渡した。小林氏はこのとき「知事に報告する。地域と一緒に考えていきたい」と話したという。

同会は、根室本線部分廃止の直前となる2023年3月15日に「根室本線の復活を考える会」に会名を変更。「トマムや新得の滞在客の多くは富良野にも観光に訪れる。外国人観光客を増やし地域活性化のためには、新得―富良野間を結ぶ根室本線は必要」として、今後は同区間の復活に向けての模索をするという。

櫛田 泉:経済ジャーナリスト

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