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「どんだけおんねんサークル長」就活生達のホンネ 25年「就活川柳」から就活生のトレンドを見る

東洋経済オンライン / 2024年8月6日 9時0分

「来ないで」の中には、まだ来ていないメールに対する祈りと、いま届いたメールがお祈りメールでないことを祈るという思いの両方がありそうだ。お祈りメールの多さに悩む学生たちのリアルな心情がユーモラスに表現され、採用通知を祈りながら待つ学生の心情が切実に描かれている。

本当は、「お祈りメールが来ないこと」よりも、「合格メールが早く来ること」のほうがストレートな正直な気持ちなのだろうが、あえて「祈る・祈り」を掛け合わせた点が見事である。

教授の顔色をうかがう就活生

念願の 第一志望の インターン 何度もうかがう 教授の顔色(京都府 てんてんさん)

エントリーシートや面接などの事前選考を何とか潜り抜け、ようやく念願の第一志望の企業のインターンシップに参加できることが決まったものの、そのためには研究室をその期間は休む必要が出てくる。

そのことを研究室の教授になかなか言い出せない緊張感が詠まれている。教授の顔色を何度もうかがう姿に、理系大学院生ならではの共感を呼ぶ。

インターンシップなどの就職活動のために、授業や研究の邪魔をされることをよく思わないタイプの教授だったりすると、なおさら休むことを言い出しにくいだろう。学業(教授?)とインターンシップ(就活)の両立に悩む理系学生のリアルな心情が伝わる面白い作品だ。

結果来ない 人事は仕事 しているの 苦痛の期間 落ちる志望度(岡山県 ぴこさん)

選考結果は、面接日に即日連絡があることもあれば、1カ月以上も連絡がないこともある。あらかじめ伝えられていた連絡期限をすぎても連絡が何も来ないと、苛立ちと不安でいっぱいになるものである。

「人事は本当にちゃんと仕事をしているのか、サボっているんじゃないのか、受験生の気持ちも知らずにのんびり作業しているんじゃないのか」と苛立つとともに、「もしかしたら、忘れられているんじゃないのか」との不安もよぎり始めるだろう。

長い待ち時間に対する学生の心情が痛切に伝わり、待たされる分だけ志望度が下がる様子が巧みに表現されている。企業の人事の方々には、学生の立場に立って、できるだけ早い結果連絡をお願いしたい。そのほうが結果的に自社の志望度にも悪く影響しないことになるわけだし。

さて、HR総研のオフィシャルページでは、「2025年卒 就活川柳・短歌」の全入選作品について、作者の思いを踏まえての寸評・解説とともに掲載している。それぞれの作者がどんな気持ちでこの川柳や短歌を詠んだのか、ぜひご覧いただきたい。

次回(8月20日掲載予定)は、採用担当者による「2025年卒 採用川柳・短歌」を紹介する。

今年の入選作品一覧

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松岡 仁:ProFuture HR総研 主席研究員

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