400cc以下の手軽な輸入バイクが増えている真相 普通二輪免許で運転できる2024最新モデル紹介
東洋経済オンライン / 2024年8月7日 10時0分
次は、ロイヤルエンフィールドの新型ブリット350。日本ではピーシーアイが輸入販売を手がけるこのモデルは、1932年に登場した伝説的モデル「ブリット」を復刻したモデルで、こちらもネオクラシックというジャンルに属する。
もともとロイヤルエンフィールドは、1901年にイギリスで発祥し、120年以上の歴史を誇る老舗のバイクブランド。現在はインドのアイシャーモーターズ・リミテッド傘下に属しており、新型ブリット350も本拠地であるインドのチェンナイで2023年9月に発表された。
新型モデルの源流となるブリットは、前述のとおり、初代モデルが1932年に登場。伝統的な英国製OHV単気筒エンジンを持つ、ロイヤルエンフィールドを象徴するバイクの1台だ。
当時の最先端デザインなどを採用したのが初代ブリット。1948年のモデルチェンジでは、やはり当時は画期的だったスイングアーム式リアサスペンションを装備するなどで、高い走行性能を実現。イギリス伝統の公道レース「マン島TT」など、数々の有名レースで活躍。また、シンプルで整備性がよく、高い耐久性にも定評があったことで、インド軍にも採用された実績も誇るなどで、数々の歴史的な偉業を達成したモデルだといえる。
新型ブリット350のスペック
そんな伝統的バイクを復活させた新型ブリット350には、349cc・空冷単気筒エンジンを採用。空冷フィンを持つクラシカルなフォルムながら、フューエルインジェクションなど最新技術を投入したエンジンは、最高出力20.2PS・最大トルク27N・mを発生。低回転域での力強いトルク特性や、スムーズでリニアなパワーデリバリーなどにより、爽快な走りを実現する。なお、このエンジンは、同メーカーが販売する従来モデルの「メテオ350」「クラシック350」「ハンター350」といったモデルにも搭載しており、信頼性などに高い実績を持つパワートレインだといえる。
ハンドリングと操縦性を向上させる設計を施したという車体まわりでは、大径41mmフロントフォークや、フロント100/90-19・リア120/80-18というワイドセクションタイヤなどを採用。とくにサスペンションは硬めの設定とすることで、コーナリングスピードを上げたときの安心感を高めるとともに、直線道路ではしっかりとした安定性も確保。クラシカルなフォルムに貢献するシングルベンチシートは、快適性も優れることで、ツーリングなどでの疲労軽減にも貢献するという。
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