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「猛暑日ゼロ」の勝浦、7月下旬に訪れた正直な感想 東京駅から1時間半、8月最高気温の平年値は29.0度

東洋経済オンライン / 2024年8月7日 10時0分

(筆者撮影)

ここ数年、関東の避暑地として脚光を浴びている千葉県の南房総エリアに位置する勝浦市。漁港とタンタンメンの町として知られ、8月の最高気温の平年値(※)は29.0度となっている。東京では最高気温が34.8度に達した7月25日に、実際に勝浦を訪れてみた。

【写真で見る】都心から好アクセス、夏の涼しさで注目され始めた勝浦

(※平年値とは西暦年の一の位が1の年から30年後の一の位が0で終わる年まで、30年間分の気象データについて算出した平均値。2021年から2030年まで用いる「平年値」は1991年から2020年までの平均値)

【写真】東京から約1時間半、風光明媚で夏も涼しいことから近年注目され始めた勝浦(11枚)

東京駅から外房線の特急「わかしお」に乗れば勝浦には1時間半で着くのだが、沿線の光景をじっくり堪能したかったので千葉から外房線の各駅停車を乗り継いで向かった。

千葉駅から上総一ノ宮駅までは50分ほどで到着。安房鴨川行きのワンマンカーに乗り換える。2両編成の車内は地元の人たちと観光客らでいっぱいだった。沿線の夏草や木々の緑が色濃い。のどかな田園光景を楽しみながら進むこと30分で勝浦に到着。ここで多くの乗客が一斉に降り立った。

名物のタンタンメン、当初は漁師や海女さん向けだった

駅の構内には勝浦名物であるタンタンメンの店舗を記したマップが貼られた板。30軒ほどある。2015年に、地域活性化を目的とする町おこしイベント「B-1グランプリ」で優勝し、一気に人気化した。

元はといえば、昭和29年に開業したお店が、漁で冷えた漁師や海女さんの体を温めるために生み出したタンタンメンが、その後勝浦で広がっていったそうだ。

駅前は閑散としている。土産物屋、コンビニ、観光案内所があるが、人影はまばらだ。観光案内所で話を聞くために立ち寄ったが無人だった。この時点で朝10時ごろ。日差しは強くなり始めているが、うだるような暑さとは程遠く、汗も出てこない。

駅から歩いて7~8分のところにある、勝浦で400年以上続いているという朝市が行われている通りに着いたが、平日だからなのか店が少ない。夏休み期間中なのだからもう少し盛り上げてほしいところだ。

遅めの朝食をとろうと魚屋さんが数年前に始めた食堂に立ち寄る。店の前で店主のお母さんだろうか、年配の女性が椅子に腰かけて客を案内している。勝浦の涼しさについて尋ねると「この辺は海からの風が吹き渡るから涼しいのよ。暑さはちっとも苦にならないね」と余裕しゃくしゃくだ。

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