1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

子どもをほめるときは「ほめっぱなし」が鉄則 「内発的モチベーション」を持たせるためのコツ

東洋経済オンライン / 2024年8月7日 13時0分

大切なのは「一緒に考える」という関係性を親子でつくっていくこと(イラスト:かとうとおる)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

夏休みに入って、お子さんと接する機会が増えているお父さん方も多いと思います。普段は母親に任せきりにしているのに、そうした時だけ父親として意見を言っても、子どもにはなかなか通じないものです。普段言えないからこそ、いろいろ言いたくなる気持ちはわかりますが、せっかくの機会を無駄にしたくないですよね。

子どもに接するときは、つい上から目線でコントロールするような言動を取ってしまいがちですが、それでは子どもの反発を呼ぶだけでしょう。親子関係も夫婦関係と同じで、相手の話を聞くことから始めることが信頼を築く最初のステップです。母親経由で子どもの気持ちや様子をまた聞きする伝言ゲームではなく、まずは子どもとリアルに向き合うこと。夏休みを機会に、今どんな状況で、何をどう考えているのかをじっくりと聞いてあげるようにしたいですね。

拙著『お父さんのための言いかえ図鑑: 家族関係がすっきりポジティブに変わる』から、子どもとのコミュニケーションを一部抜粋・再編集してお伝えします。

ほめるときはほめっぱなしが鉄則

子どもの高校の模擬試験の結果を受けて

子 高校の模擬試験、B判定だったー!

夫 やればできるじゃないか。次はもっとがんばれよ。

NGワード
次はもっとがんばれよ

言いかえてみよう
よくがんばったね

最近は「ほめて伸ばす」子育てが浸透していますが、ほめるときは「ほめっぱなし」で終わることが基本中の基本となります。

せっかくほめても、「次はもっとがんばれよ」と言われてしまった瞬間に、子どもは「どんどん要求される」「今の自分では認めてもらえない」と感じます。場合によっては、次から次へと寄せられる期待がプレッシャーとなり、「自分を認めてもらうには、親の期待に応え続けなければいけない」と、怯えに近い感情を持ってしまうことも。

がんばり続けることを求められてしまうと、「どこまでがんばればいいんだろう」という絶望感に襲われたり、途方もないゴールにやる気が失われてしまうでしょう。逆に、「がんばったね! パパもうれしいぞ」と、親が一緒に喜んでくれると、子どものモチベーションはぐんとアップします。

モチベーションは心理学的には「外発的モチベーション」と「内発的モチベーション」に分けられます。「親の要求に応える」のは、言われてやる、期待されるからやるという外発的モチベーションですが、これが続くとがんばることがどんどん苦しくなります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください