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日本のビッグマック450円は「安すぎる」意外な訳 安価でおいしい食事を楽しめるのも日本の魅力

東洋経済オンライン / 2024年8月8日 14時30分

2024年1月時点での価格は1個450円(3.04ドル/1ドル=147.86円として)です。この価格をもとに、他の国のビッグマック価格と比較することで、物価水準の違いを知ることができます。

とはいえ、そもそもこの価格は高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。答えを先に言えば、非常に安いといえるでしょう。

調査対象となっている55カ国・地域のうち、日本は45位です。前後の順位をみると、44位はルーマニア(506円、3.43ドル)、46位はベトナム(445円、3.01ドル)となっています。

日本は基準となるアメリカのビッグマック(841円、5.69ドル)より46%以上、トップのスイス(1207円、8.17ドル)からは62%も安い価格です。

なぜ日本のビッグマックは安いのでしょうか。

いくつか理由はありますが、1つ目の理由として、生産性向上と技術の進化があげられます。日本の効率的な生産ラインと技術進化により、商品を生産するコストが削減されています。

2つ目としては、競争の激化が考えられます。飲食業界は激しい競争の中にあります。これが価格を下げざるを得なくさせ、消費者にとっては安価で購入できる選択肢となります。

3つ目は、日本の労働者は同じ労働時間で多くの仕事をこなしており、それがビッグマックにかかるコストを下げている要因となっています。

ビッグマック指数が安いということは、日本が相対的に物価の安い国であることを実感するでしょう。

2021年から2023年にかけて、日本・円は急速に円安が進みました。「円安」とは、対ドルなど他の通貨に比べて円の価値が下がる状態を指します。

これは1つの商品に限った話ではありませんが、他の商品やサービスも同様に安くなる傾向があります。この安さは外国からの旅行者にとっては大きなメリットで、リーズナブルな価格で美味しい食事を楽しめるのも日本の魅力の1つとなっています。

もちろん、価格が安いからといって品質が低いわけではありません。

日本では、食品や商品の製造段階から環境への配慮が欠かせません。品質と環境への取り組みを両立させることが、日本の商品において当たり前の価値となっています。

日本の安さはビッグマックの価格だけでなく、日本での暮らし全体にも表われています。製造業やサービス業において、日本は独自の方法で生産性を高め、効率を向上させてきました。これが、商品を手頃な価格で提供できる要因となっています。

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