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ロイホ「オニオングラタンスープ」の妥協なき信念 マリリン・モンローも気に入ったメニューの奥深さ

東洋経済オンライン / 2024年8月8日 12時0分

オニオングラタンスープであたたまって、いよいよ黒×黒ハンバーグへ。黒毛和牛と黒豚を配合していることが名前の由来で、2009年の登場からロイヤルホストの看板を張るメニューとなり、多くの人に愛されています。

その人気にたがわず、肉汁がほとばしり、柔らかいながらも肉らしい食感を残したハンバーグです。

最後にコスモドリアも。一説によるとコスモとはコスモポリタン、つまり宇宙の意味で、空を意味する鶏肉、陸を意味する栗とマッシュルーム、海を意味するエビが入っていることがその名の由来とか。ドリアに栗というイメージは寡聞にしてあまりありませんが、レモンを絞ると一気に栗の存在感が際立ち、これまた飽きずに食べ進められます。

ちなみにロイヤルホストはデザートも充実しています。スープやサラダなどの前菜系から始まり、メインに米料理、デザートと非常に高いレベルで統一されており、まさにロイヤルなファミレスといえるでしょう。

ステーキは冷凍肉を使わず、サラダも店内で水締め

ここであらためてロイヤルホストの紹介です。ロイヤルホストを運営するロイヤルホールディングスの公式Webサイトでさかのぼれる最も古い歴史は、日本航空の国内線が営業開始した1951年に、福岡空港で始めた機内食と喫茶。その後、1953年に福岡市内でフレンチレストラン「ロイヤル中洲本店」を開業し、有限会社ロイヤルを設立しました。

翌年にはマリリン・モンローとジョー・ディマジオが来店し、オニオングラタンスープに舌鼓を打ったそうです。同店は現在「花の木」という名前で営業しています。

大衆的なファミリーレストランをオープンしたのは、1959年のこと。さらに1962年にセントラルキッチンシステムを採用し、1970年の大阪万博で、同システムを活用した店舗をアメリカゾーンに4つオープン。会場内の各国レストランのうち、ナンバーワンの売り上げを記録したといいます。

ロイヤルホストとして店舗をオープンしたのは、1971年のこと。ロイヤルホストのメニュー開発責任者である、ロイヤルの岡野孝志(商品本部 企画開発部・部長)さんによると、大阪万博でステーキハウスが活況だったことから、新業態のロイヤルホストでも引き続きステーキメニューに注力し、同店では8オンス(235グラム)で880円の「88ステーキ」が人気を博しました。

1号店をオープンしてから50年超が経過するロイヤルホストですが、大事にしているのが「豊かな時間を過ごし、豊かな食事をしてもらうこと」(岡野さん)。その考えを基に、さまざまな工夫を凝らしています。

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