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錦織圭も驚愕「5大会連続メダル」国枝慎吾の凄み 憧れはフェデラー、似てるのはジョコビッチ

東洋経済オンライン / 2024年8月8日 15時0分

テニス界のレジェンドであるロジャー・フェデラー(スイス)が、「なぜ日本のテニス界からは世界的な選手が出ないのか」という日本人記者の質問に対し、「日本にはクニエダがいるじゃないか」と発言したのも、このころだ。

幼いころからフェデラーにあこがれてきた錦織は、その逸話を知っていた。2016年のウィンブルドン選手権を直前に控えたころのインタビューで聞いた。

「そりゃあ、知っていますよ。ロジャーにも国枝さんは知られているんだ。すごいなあと思いました」

このとき、国枝の強さを分析してもらった。

「メンタルがとにかく強いと思う。約10年にわたり、ほぼ世界ランク1位を保ち続けるのは並大抵じゃない。トップレベルになればなるほど、勝負を分けるのは紙一重の違いだから。勝利が近づくにつれて、緊張で力みが出たりするのが自然なのに、そうした状況で勝ちきる、いつも勝ちきるのはすごい」

自身も、その世界に身を置く錦織だから、説得力がある。

錦織は車いすテニスをイベントで体験したとき、ボールをとらえる位置まで移動して、最適なボールとの距離を調整する大変さを味わっている。足で細かくステップを踏んで微調整を繰り返せる自分との違いを実感していた。

国枝が採り入れていた錦織のプレー

2015年11月、2人は東京・有明コロシアムでのチャリティーイベントで直接対決した。国枝の言葉を借りれば、「錦織くんは実力の2%も出していなかったはず。僕は必死に頑張りましたけど」。試合は12−10で国枝が勝った。

もちろん、錦織は本気ではなかっただろうが、国枝がバックハンドで順回転のスピンをかけてクロスに放った強烈なショットを、返球し損ねた場面があった。わざとではなく、明らかに追いつけなかった。

錦織にそのときのことを振り返ってもらった。

「想像より速い打球が来たんです。バックの片手打ちで、あれだけ強力なスピンがかけられるのは、相当な筋力と肉体の調整力がないと無理です」

国枝が引退してから1年近く経った2023年の12月、改めて国枝慎吾のイメージを錦織に聞いた。

「基本、尊敬しかない」

もう少し具体的な説明を頼んだ。

「圧倒的な勝率とかは当たり前ですけど、練習に取り組む姿勢ですね。僕もまじめなタイプですけど、国枝さんは練習からこれほど全力で取り組むのか、というくらい。見た目の気迫と、あまり話しかけられない雰囲気。試合に関しては勝って当然、というプレッシャーとの戦い。自分が経験したことがないから、想像もつかないけど、100連勝とか……」

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