スキル向上のために退職は嘘?辞める若手の本音 賃上げできずにどんどん社員が辞める企業も
東洋経済オンライン / 2024年8月8日 16時0分
「賃上げが先か、売り上げアップが先か」はよく話題に上がります。賃上げを先に行うことで従業員のやる気を引き上げて売り上げアップにつなげるという考え方があります。
一方、売り上げが上がらない限りは原資がないために、賃上げは難しいという考え方もあります。先に賃上げを行ったとしても売り上げに転嫁できない可能性もあるため、収益を出してから従業員に還元することで、持続可能な経営ができるというメリットがあります。業種や企業規模、会社の体力や経営判断によってどう戦略を立てるかは異なります。
これまで賃上げできないことによる問題点を指摘してきましたが、実際は賃上げが難しい企業が多いです。
そうした会社が早急に取り組むべきこととしては➀従業員のエンゲージメントを高めること、②他社に勝ち抜く自社の強みを見つけること、③賃上げができる環境を整えることだと考えます。
賃上げできない会社が早急に取り組むべきこと
➀従業員のエンゲージメントを高めること
エンゲージメントとは簡単にいうと会社に対する相思相愛の度合いのことです。一般的に仕事の面白さや成果を出す喜び、上司や同僚・組織を好きになること、企業理念への共感などがあればエンゲージメントは高くなると言われています。
近年は会社と従業員の結びつきの薄さや職場の人間関係が希薄になってきていると指摘されますが、エンゲージメントを高める施策や交流を取り入れていくことで従業員の士気を高め、人材の流出を防ぎます。
②他社に勝ち抜く自社の強みを見つけること
働くうえでの満足度を感じるポイントは人によってさまざまです。給与が高いことに満足する人もいれば、残業時間が短いことに満足をする人もいます。専門的なスキルを十分に発揮して働きたい人もいれば、資格さえ持っているもののそこまで専門性を求めたくない人もいるでしょう。
自社の職務や特性をしっかり理解して、他社と比べたときにアピールできる強みはどこになるのかを整理していくことが重要です。それが自社のストロングポイントになります。見当たらないときには、何であれば取り組めそうか考えることから始めましょう。
例えば、給与があまり高くない会社であっても、隔日勤務や週休3日制を取り入れることは可能かもしれません。差別化できる自社の強みがあれば、従業員も魅力に感じるでしょう。また、ストロングポイントがあれば、仮に退職者が出てしまっても、そこに共感する人が応募してくれるかもしれません。
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