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現場が大混乱「大人数のマネジメント」のNG行為 チーム全員の声を適度に拾うにはどうする?

東洋経済オンライン / 2024年8月8日 12時30分

大人数をマネジメント。どうすればいいのでしょうか(写真: Graphs / PIXTA)

会社のチームをどう切り盛りすればいいかは、ビジネスリーダーにとっての「永遠の課題」です。とくにチームメンバーの数が多い場合、彼らのモチベーションを維持し、目指す方向性をコントロールするマネジメント業務は困難を極めます。NECでリーダーとして1000人規模のプロジェクトを何度も率いた経験を持ち、現在ではコンサルタントに転身した五十嵐剛氏の著書『結果を出すチームのリーダーがやっていること』から一部を抜粋・再編集し、マネジメントのコツを紹介します。

直接の指示はしないがチーム全員の声は拾う

前回の記事(「1000人規模を上手に管理する」たった1つのコツ)で、リーダーが直接指示をするメンバーは7人までにすべきだと説明しました。

【図で見る】沢山の人数をマネジメント。現場の声をどう拾う?

「ということは、リーダーはその7人としか話をしないの? ほかのメンバーとはコミュニケーションを取らないの?」などと疑問に思われた方もいるかもしれません。

もちろん私は、リーダーは7人以外のメンバーと完全に話をしないようにすべきだ、などと極端なことを言っているわけではありません。

リーダーが直接指示をするのは直属の7人だけにすべきですが、それとは別に、チームの構成メンバーとは適度にコミュニケーションを取ったほうがよいでしょう。

ただし、直接指示をする7人のメンバー以外と話をするときには、リーダーは少し注意をしなくてはなりません。

直接それらのメンバーの誰かを呼び出して、現場の詳しい話を聞く……。一見、職場でよく見られる状況に感じますが、このような「直属のサブリーダー(=中間管理職)を飛び越えたコミュニケーション」は、基本的に避けたほうがよいでしょう。

直属ではないメンバーを呼び出すときには、そのメンバーのリーダーに当たる直属のサブリーダーも同時に呼び出し、一緒に話を聞くようにしてください。

面倒に感じられるかもしれませんが、指揮系統の階層を飛び越えて、階層が下のメンバーを個別に呼び出す行為自体に、組織では「特別な意味」が生じてしまうからです。

叱責を受けていると感じるメンバーも

リーダーは単にちょっとしたコミュニケーションを取っているつもりでも、呼び出された当人は叱責を受けていると感じることがありますし、言葉尻を捉えて「直接の指示を受けた」と考えることもあります。特別扱いされていると感じるメンバーもいるでしょう。

呼び出された当人や、その周囲のメンバーは、何かその人がまずいことをしてしまったのではないか、あるいは「リーダーのお気に入り」なのか、などと考えます。

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