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中国の充電器ブランド「アンカー」急成長の理由 新製品は12ミリ超薄型で、電源プラグが可倒式

東洋経済オンライン / 2024年8月8日 13時0分

これまでオンラインと量販店の販売チャネルが中心だったアンカーの直営店戦略の狙いを聞いた。

「調査すると、アンカーのブランド認知度は日本において、消費者の半数ぐらいにまで広がりました。その一方で、これまでスマートフォンをいち早く手にしたお客様への認知度が高く、100人限定のファンイベントを開催しても、1000人の応募がすぐに来るほどの熱量になりました。

そうした古くからのユーザーの皆様がアンカー製品を使い始めた2010年代は、プロジェクターやロボット掃除機、ポータブル電源、スマートホーム製品のラインナップはまだありませんでした。そういう方にも、発見がある場所にしていきたいです。

一方で、若い方、ライトなデジタルユーザーの方、まだリーチできていないお客様にどう展開していくのか、が今年後半の目標になります」(猿渡氏)

新しく登場する、驚きの薄さの充電器

8月8日に発売されるアンカーの新製品は、これまでの身近で親しみやすい、カラフルな製品とは異なり、黒を基調としたぐっと引き締まった印象を与えるラインナップだ。

「Anker Prime」は、アンカーブランドの最高峰として、最新の技術やデザイン、ニーズを取り入れた先進的な製品ラインとして設定されている。
他方、「Anker Nano」シリーズは、Anker Primeシリーズとは対照的に、カラフルでコンパクトな、誰でもカバンに入れたくなる身近さが売り。製品ラインナップのすみ分けがわかりやすくなっている。

今回の新製品として登場する製品には、何らかの新しい「価値」と、問題解決がもり込まれている。

例えば、2024年中の発売がアナウンスされている「Anker Prime Charger (65W, Slim, GaN)」は、12mmという超薄型を実現し、タップに差し込んでも他のコンセントに干渉しない。これを実現するために、電源プラグが可倒式となるギミックは、特許を取得し実現している。

この製品の薄さには、非常に驚かされる。しかも、左右のプラグがバタフライ状に連動して180度開閉するギミックも、コンパクトさ、薄さを追求するための楽しい仕掛けだ。

重心をずらす再設計を、顧客の声から

また、「Anker Prime Charger(100W, 3 Ports, GaN)」は、従来の製品に比べて、100Wでノートパソコンの急速充電にも対応しながら、大幅に小型化を実現した。しかし、それだけではない、市場の変化とユーザーの声を反映した進化があった。

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