コメだけじゃない!食材不足からの「和食危機」 「令和のコメ不足」に陥っている4つの要因
東洋経済オンライン / 2024年8月8日 11時0分
昆布やカツオ、サンマの不漁も、たびたび報じられる。昆布については、産経新聞ウェブが3月18日、国産昆布生産の約9割を占める北海道で、ここ20年で生産量が半減したと報じた。要因は漁業者の高齢化や昆布の減少で、海水温の上昇も、要因の1つではないかとしている。
梅も今年は暖冬などが原因で、不作が報じられている。さらに豆腐や納豆、醤油、味噌といった和食の核になる食材の大豆も、自給率が長年1割を切っており、農水省も生産量を増やす取り組みをしているが、輸入に頼らざるを得ない状況は続く。
暑さに強い品種で対応する生産者も
このように、コメ以外にも和食の要となる食材の多くが、不足する状況が続いてきたのだ。もちろん、すでに対策を打っている現場もある。
コメについては7月30日放送の『WBS(ワールドビジネスサテライト)』(テレビ東京系)で、暑さに強い品種の作付けを増やした生産者が紹介されている。おにぎり協会の中村代表理事は「地球温暖化にとどまらず、さまざまな需要に対応した生産効率が高い品種が生まれています」と話す。
持続可能な社会を築き、来るべき未来の食料難も防ぐことが、SDGsの目標の1つである。環境意識が低いと言われる日本の私たちも、すでに足元まで迫った食料難時代を前にひとごとのように構えてはいられない。改めて、自分たちに何ができるか、これから何を食べ続けたいのか、考えなければならないのではないだろうか。
阿古 真理:作家・生活史研究家
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“米不足”の中で「新米収穫で安心感を持ってもらえる」極早生品種の『五百川』稲刈り始まる 新潟市
BSN新潟放送 / 2024年8月8日 21時2分
-
米不足が深刻で『令和の米騒動?』在庫量が過去25年で最少に…販売店にも農家にも“米がない” ベトナム米の取り扱い始める店も
BSN新潟放送 / 2024年8月7日 17時0分
-
活況続くそうめん市場 猛暑、コメ不足が追い風
食品新聞 / 2024年8月2日 14時41分
-
だからボケずヨボヨボにならず天寿をまっとうした…103歳が毎日食べたミネラルをしっかりとれる「おやつの名前」
プレジデントオンライン / 2024年7月26日 7時15分
-
職場でのランチは「おにぎり2個」と「インスタントみそ汁」だけです。お腹はふくれますが“栄養面”は大丈夫ですか? 夜にしっかり食べれば大丈夫でしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月23日 2時30分
ランキング
-
1小林製薬、紅こうじ事業から撤退 通期純利益は前年比4割減と予想
ロイター / 2024年8月8日 15時49分
-
2中丸不倫、アパへの風評被害は「ほぼない」理由 またもスキャンダルの舞台に…なぜイジられる?
東洋経済オンライン / 2024年8月8日 17時20分
-
3ナイキにパリ五輪効果、通販サイトへのアクセス増加
ロイター / 2024年8月8日 5時41分
-
4スキル向上のために退職は嘘?辞める若手の本音 賃上げできずにどんどん社員が辞める企業も
東洋経済オンライン / 2024年8月8日 16時0分
-
5エアコンは「6畳、10畳、14畳」以外買ってはいけない…一級建築士「8畳の部屋は6畳用で十分といえる理由」
プレジデントオンライン / 2024年8月7日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)