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「在宅から出社へ」、社員を呼び戻す「アート」の力 新世代に選ばれるアートなオフィス環境とは?

東洋経済オンライン / 2024年8月9日 12時0分

数々の斬新なオフィスアートのキュレーションを手掛けるTokyoDexのCEOダニエル・ハリス・ローゼンさん(写真:TokyoDex提供)

ストリートアートやネオンで飾られ、まるでクラブのような空間はインターネット関連の企業、グリーの六本木本社だ。近年オフィス環境にアートを取り入れる企業が増えている。なぜだろうか?

【写真】アートに彩られた斬新なオフィス風景

アートの活用でオフィスで働く「意味」を再認識

背景に、オフィスに集うことを再定義する時代の流れがある。コロナ禍以降、オフィス勤務に消極的な人が増えた。国土交通省の調査によれば、会社員の多くが在宅でのリモートワークを希望している。

特にコロナ禍に学生時代、新卒時代を過ごした若者は、大部分の物事がオンラインで完結できるという実感から、オフィスに行くことの意義を感じづらいのだろう。こういった若者に、理由なくオフィスワークを強要すれば、意欲減退や早期離職にもつながりかねない。

だからこそオフィス環境に新たな価値を定義し、それをメッセージする企業が増えているのだ。

企業と社員の働き方に対する意識のギャップを埋めてオフィス環境を再構築する手だてとして、近年注目されているのが「オフィスアート」だ。その最前線を、数々の斬新なオフィスアートのキュレーションを手掛けるTokyoDexのCEOダニエル・ハリス・ローゼンさんに聞いた。

【写真】会社とは思えない!ポップなアートに彩られ、自由な雰囲気が漂う社内の様子などオフィスアート最前線を写真で(9枚)


「TokyoDexは、東京を拠点とするアートエージェンシーです。私自身が多摩美術大学の大学院を卒業したアーティストであり、アート方面の人脈が豊富なことから、アーティストと企業をつなげる仕事を始めました。

我々TokyoDexの事業の柱のひとつが、ウォールアートの製作を通じてオフィスを彩る、オフィスアートの分野なのです」(ダニエルさん 以下の発言全て)

「オフィスアート」とひとくちに言っても、その質や規模はさまざまだ。今回はTokyoDexがキュレーションを手掛けた事例から、東京のオフィス環境の現在を覗いてみよう。

ポップなアートに彩られたグリーの社内

ネオンが輝き、ポップなアートに彩られたオフィスは、先にも紹介したグリーの六本木本社だ。

ゲームやメタバース事業などを手掛ける同社の本社は、2022年3月に移転した。コロナ禍において、セミナーや会議の多くがオンラインに移行したことを受けて、来客のためのスペースを圧縮し、社員のための空間を充実させたのだ。

新オフィスは占有する7フロアを「イーストウェスト・ウェアハウス」「マンガ・ミューテーション」「レファインド・アーバン・スタイル」など、異なったテーマで作り込んだ空間となっている。

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