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アウディ「サンキューハザード」不要にするライト 有機ELの「動き」でコミュニケーションを図る

東洋経済オンライン / 2024年8月9日 10時0分

アウディが「ハイパフォーマンスで未来志向の電子アーキテクチャー」とするシステムには、5台の高性能コンピュータ(HCP:ハイパフォーマンス・コンピューティング・プラットフォーム)という、新しいドメインコンピューター構造を採用。

「インフォテインメントや運転機能から、将来の部分的自動運転に至るまで、すべての車両機能を制御する」と、アウディは説明している。上級マーケットのBEVに使われるPPEの特徴は、多くの点において性能と技術を高め、さまざまな形で顧客満足度を高めるところにあるという。

今回のテーマであるライティング・テクノロジーも、そのひとつだ。

そもそもアウディは、いわゆるデジタルライト技術に以前から取り組んできており、リアコンビネーションランプにOLED(有機EL)を組み込んだ最初のモデルは、2016年の「TT RS」だった。

その後、「A8」にダイナミックライト、「e-tronスポーツバック」に最初のデジタルマトリックスライト、「Q5」にデジタルOLEDテクノロジー、Q4 e-tronに4つのパターンを入れ込んだデイタイムランニングライトを投入。さらに、直近ではA8の前後ランプにデジタルライトを入れている。

ライトでコミュニケーションという概念

「今回は、第2世代になるデジタルOLEDリアライトを搭載し、ライティングデザインと機能性でもって、路上での安全性を新たなレベルへと引き上げました」

アウディAGでインフォテインメントとHMI(ヒューマンマシンインターフェース)の開発を担当するステファン・モーバー氏は、Q6 e-tronの試乗会場で語った。

「Q6 e-tronに採用したコミュニケーションライトという技術は、車両をドライブしていて、危険な状況や好ましくない交通状況が発生した場合、リアライトに警告シンボルを表示します」

「たとえば……」と、モーバー氏がデモンストレーションしてくれたのは、路上で緊急停車した場合。横一文字のバー状になったOLEDのケース内に、三角のマークが表れた。

フロントには平行四辺形のセグメントが61個、リアは60個の三角形がケースの中に収まる(A8では8個だった)。これによって、複雑なパターンを構成することが可能になった。目的は「Car to Xコミュニケーション」とモーバー氏。

コミュニケーションライトは、次のような安全支援システムと連動するそう。

・エグジットワーニング
・エマージェンシーアシスト
・プリクラッシュリア
・ハザードウォーニングライト
・エマージェンシーコール
・ブレイクダウンコール
・エマージェンシーストップシグナル
・ローカルトラフィックワーニング

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