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ソニー"大当たり"したカメラ「VLOGCAM」の正体 VLOGに特化したミラーレス「ZV-E10」新製品登場

東洋経済オンライン / 2024年8月9日 12時0分

ブラックとホワイトの2色が用意されているZV-E10 II(直販価格15万2900円、レンズは別売り)。ボディの上についている「もふもふ」したものが風を防ぐウインドスクリーン(筆者撮影)

VLOGに特化したカメラがいま注目されている。そのジャンルにいち早く着手していたのがソニーだ。すでにコンパクトデジカメ「サイバーショット」やデジタル一眼「α」、ビデオカメラ「ハンディカム」と、静止画も動画も撮れるカメラを持っているソニーがなぜ新たな「VLOGCAM」というブランドを作ったのか。

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「VLOGCAM」が登場したのは2020年

ソニーがはじめて「VLOGCAM」という新しいカテゴリーのカメラを投入したのが2020年の6月。初代はコンパクトデジカメをベースとした「ZV-1」だった。

その後、デジタル一眼のαシリーズをベースにしたZV-E10を投入。

同じ型番のシリーズにコンパクトデジカメとデジタル一眼が混在するのは極めて珍しいことだ。カメラ業界ではレンズ固定式(コンパクトデジカメ)とレンズ交換式(デジタル一眼)は明確に分けるのが一般的。そうしないとユーザーが混乱しかねない。

でもソニーはカメラの構造ではなく、利用シーンやそのターゲットを中心においたブランドにしたのである。それが単なる「動画を撮れるカメラ」ではなく「VLOG」というキーワードで今までカメラに手を出さなかった層へのアピールを狙ったのだ。

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発表会でカメラ開発担当者と立ち話をした際「我々の世代では写真と動画は別のものですが、スマートフォンが当たり前の世代は写真と動画の区別がないのです。その場その場で当たり前のように切り換えて撮ってますから(そういう層をターゲットにした)」と聞いた。

そのVLOGCAMはたまたまコロナ禍で外出が控えられ、室内から気軽に配信できるVLOGの人気と認知向上にともなって知名度もあがったのだろう。

特にヒットしたのがVLOGCAMの第2弾として登場したZV-E10。新しく発売されるZV-E10 IIの旧モデルだ。

2021年発売ながら、2024年上半期で6カ月連続で実売1位を記録(ミラーレス一眼ジャンルにおいて。BCNランキング調べ)。売れ続けているのである。

日常的な出来事を動画で発信する

そもそもVLOGとは何か。

「VLOGCAM」のVLOGはVideo Blogの略。

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