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SearchGPTが「ググる」常識を変えるかもしれない 検索に特化した新AIサービスはわれわれの生活をどう変えるか

東洋経済オンライン / 2024年8月9日 8時50分

順番待ちリストへの登録は受付中(写真:OpenAI)

グーグルのお株を奪う存在になれるのか。AIチャットボットの「ChatGPT」や画像生成AIの「DALL-E」で知られるOpenAIが、新しいウェブ検索サービス「SearchGPT」を開発中だと発表した。将来はChatGPTに統合予定というこのサービスは、どのようなものなのか。

【写真で見る】ChatGPTのOpenAIが開発を進めているSearchGPT

SearchGPTは、ユーザーからの質問に応じてインターネットから情報を検索し、回答を返すAIチャットボット型検索エンジンだ。現在はプロトタイプの段階なので、一般ユーザーがこれを試すには順番待ちリストにテスターとして登録し、招待を受ける必要がある。

ウェブ検索の現状

ウェブ検索サービスの分野では、もうかなり前からGoogleが圧倒的なシェアを誇っている。Googleが開発するAndroidスマートフォンだけでなく、アップルのMacやiPhoneにも標準的なウェブ検索エンジンとしてGoogle検索が採用されているため、スマートフォンを持つ人のほとんどは、何も知らなくともGoogle検索を使ったことがあるはずだ。Windows PCの場合は、マイクロソフトが自社で提供するBingがデフォルトの検索エンジンになっているが、設定でウェブブラウザーを起動したときに表示されるスタートページをGoogleに変更しているユーザーもよく見る。

Google検索は、クローラーと呼ばれるロボットプログラムがウェブサイトを巡回し、訪れたサイトに関する情報を収集、データベース化している。ユーザーはGoogle検索のトップページやブラウザーの検索バーなどにキーワードを入力することでインターネット全体を検索でき、Googleはキーワードにマッチするウェブサイトへのリンクを一覧で表示する仕組みになっている。

AIでウェブサイトを検索するSearchGPT

OpenAIのSearchGPTは、Google検索やそのほか多くの検索エンジンと異なり、キーワードではなく、自然な言葉で問いかけることで、さまざまなウェブサイトから目的とする情報を探し出し、回答を生成して提示する。

例えば「いま最もおすすめのノイズキャンセル付きワイヤレスイヤホンはどれ?」と尋ねた場合、SearchGPTはウェブ上のさまざまなレビューやクチコミ情報を調べ、その候補となる商品と、それに関する総合的な評価の要約文や長所短所などを説明する文章を生成する。

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