通勤復活で「超満員」再び?鉄道混雑率ランキング 2023年度・100%以上の全国143区間を独自集計
東洋経済オンライン / 2024年8月9日 7時30分
一時期のガラガラな車内が幻だったかのように、再び混雑が当たり前となった都市部の通勤電車。鉄道の利用者数はコロナ禍前の水準には回復していないというものの、ラッシュ時の車内は以前とさほど変わらないレベルまで戻っているのでは……と感じる人もいるのではないだろうか。
【独自集計したランキングを一挙公開】混雑率100%以上の全国143区間のうち、混雑率ワースト1位は4年連続のあの路線。2、3位は意外な路線が急上昇
国土交通省は8月2日、2023年度の都市鉄道の混雑率調査結果を公表した。3大都市圏主要路線の平均混雑率は、東京圏が2022年度比で13ポイント増の136%、名古屋圏が5ポイント増の123%、大阪圏が6ポイント増の115%に上昇した。
コロナ禍前の2019年度は東京圏が163%、名古屋圏が132%、大阪圏が126%。当時と比べれば混雑率は低い状態で推移しているものの、「通勤」が復活していることを裏付ける結果となった。
ワースト5の顔ぶれは?
混雑率は、ラッシュピーク時の1時間に最も混雑する区間を通る列車の輸送力(車両編成数×本数)と輸送人員(乗客数)に基づいて算出される。
今回国交省が公表したのは、全国のJR、私鉄、地下鉄などのうち237区間(同じ路線で複数区間を計測している場合もあるため路線数とは異なる)。2023年3月に開業した東急新横浜線が加わり、2022年度よりも1区間増えた。
国交省による混雑率の目安は、100%が「座席につくか、座席前の吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる」、150%が「肩が触れ合わない程度。ドア付近の人が多くなる」だ。
【独自集計したランキングを見る】混雑率100%以上の全国143区間のうち、混雑率ワースト1位は4年連続のあの路線。2・3位は意外な路線が急上昇。輸送人員が3000人以上増えた区間も一覧
データを集計すると、混雑率ワースト1位は4年連続で東京都営の新交通システム、日暮里・舎人ライナーの赤土小学校前→西日暮里間で171%。2位は、2022年度に6位だった広島電鉄宮島線の東高須→広電西広島間が140%から164%に急上昇してランクインした。
3位は2022年度に12位だった東京メトロ日比谷線の三ノ輪→入谷間で、こちらも135%から162%へ27ポイントも上昇した。4位はJR埼京線の板橋→池袋間で160%。5位は2022年度に2位だった西日本鉄道(西鉄)貝塚線の名島→貝塚間と、JR中央線快速の中野→新宿間が158%で並んだ。
この記事に関連するニュース
-
広島電鉄市内線は路面電車として日本最大規模…大阪・京都・神戸を走った車両も在籍する「動く電車の博物館」です
読売新聞 / 2024年8月9日 8時39分
-
「日本一混む路線」さらに悪化! 抜本対策は難しい? 昨年から16ポイントも混雑率アップ
乗りものニュース / 2024年8月5日 14時42分
-
乗客増えた?北総線「運賃大幅値下げ」のその後 経営トップが明かした戦略、狙いは当たったか
東洋経済オンライン / 2024年7月22日 7時0分
-
「人身事故による電車遅延」はもうウンザリ…"唯一の特効薬"ホームドア設置がなかなか進まない理由
プレジデントオンライン / 2024年7月15日 10時15分
-
JR湖西線「強風・比良おろし」に翻弄された半世紀 運行安定性が通勤通学と新幹線連絡特急の課題
東洋経済オンライン / 2024年7月15日 7時30分
ランキング
-
1第一生命社員、情報漏えい 7.2万件、出向先から
共同通信 / 2024年8月8日 23時16分
-
2【東海道新幹線】きっぷはどうしたらいい? 予約・購入している場合は“手数料なし”で変更・払い戻しOK 南海トラフ巨大地震注意受けて
CBCテレビ / 2024年8月8日 20時49分
-
3トレンドマイクロが身売り検討、投資銀行と協議=関係筋
ロイター / 2024年8月9日 8時6分
-
4通勤復活で「超満員」再び?鉄道混雑率ランキング 2023年度・100%以上の全国143区間を独自集計
東洋経済オンライン / 2024年8月9日 7時30分
-
5日本は世界200カ国中158位…先進国と比べても投票率が圧倒的に低いのは、いったいなぜ?
文春オンライン / 2024年8月9日 6時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください