都内の横幅1.8m「極細物件」工夫だらけ驚きの内部 「資材置き場」向きだった敷地に家を建てた
東洋経済オンライン / 2024年8月10日 8時0分
代表の相原まどかさんは、この「1.8m幅の家」について、写真を見た海外からの問い合わせが多かったと振り返る。
実際に、韓国やポーランド、アルゼンチン、ドイツなどで雑誌や書籍に掲載され、ニューヨークの建築コミュニティサイトのアワードで審査員賞を受賞した。スリムで細長いユニークな形状は彼らには新鮮で、人口が密集する東京らしさを感じたのかもしれない。
さて、住宅の名前を「1.8m幅の家」としているように、家の横幅が細いこの物件。
そもそも「間口」とは、建築物が建つ敷地の道路に面している部分のことだ。建築基準法第43条第1項では、建築物の敷地は原則として2m以上接していなければならないと定められている。2.5m幅の敷地に建つ、幅1.8mの空間は、非常にスリムといえるだろう。
そんな難しい敷地条件において、建築家と住人はどのような空間を目指したのか。そこには、さまざまなこだわりがあった。
4匹の猫と夫婦が快適に暮らす家
この家に暮らしているのは、先ほど出迎えてくれたOさんとその妻、そして4匹の猫である。
出張が多いOさんと在宅での仕事もある妻、竣工時から暮らす「こはだ」「めかぶ」に、「ししゃも」「きびなご」が加わった。
もともと夫婦は、家づくりをしようと、職場へのアクセスと予算に見合う土地を探していた。そこでネットでヒットしたのが、間口2.5m、奥行き11mのこの場所だった。ちなみに細長い家にこだわっていたわけではない、とOさんは語る。
この土地は、間口が狭いからから、「資材置き場に最適」と書かれて売られていたというが、工夫をすれば家を建てられるだろうと土地を購入。いくつかの設計事務所に相談し、YUUAに依頼した。
狭小地で、敷地に制約があったものの、依頼を受けたYUUAの相原さんは「とても面白くてチャレンジングな場所」とポジティブに考えた。
夫婦からの要望は、「移動しながら楽しめる家」。猫のように、人も上下左右に動いて、立体的に楽しめる空間を目指したという。
「人も居場所を変えて楽しめる建物にしたら面白いかもしれない。人も猫も“居場所を見つけられる家”を作ろうと考えました」(相原さん)
家の中はまるでキャットタワー
相原さんが模型を作りながら行き着いたのが、家全体をキャットタワーのようにした、高さの異なる床が浮遊する立体的な構想だった。
居場所を区切るための間仕切り壁は入れず、床の配置によって、空間をゆるやかに分ける。
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