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紫式部が見た「中宮彰子」の異様すぎる"出産光景" 出産は「物の怪」との戦い、涙を流す女房の姿も

東洋経済オンライン / 2024年8月10日 9時0分

現代の出産の光景とは、かなり異なります。出産は、物の怪との戦いでもあったのです。

「阿闍梨は、物の怪に引きずり倒されて大変気の毒なことになっていた」とありますが、何日も祈祷を続けて、僧侶も一種の興奮状態になっていたのでしょう。

祈祷の甲斐があったのか、中宮彰子は、無事に男子を出産されます。安産でした。

その瞬間、紫式部たちの心は、曇り空が晴れ、朝日が差したようになりました。そして中宮の御前には、ベテランの女房たちが控えていました。何日間も緊張状態におかれ、涙を流していた女房などは、その場を離れて休憩を取ります。紫式部もほっと一息、休息をとったのではないでしょうか。

(主要参考・引用文献一覧)
・清水好子『紫式部』(岩波書店、1973)


・今井源衛『紫式部』(吉川弘文館、1985)
・朧谷寿『藤原道長』(ミネルヴァ書房、2007)
・紫式部著、山本淳子翻訳『紫式部日記』(角川学芸出版、2010)
・倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社、2023)

濱田 浩一郎:歴史学者、作家、評論家

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