同じ男性に「3度プロポーズさせた」女性の言い分 100万円の婚約指輪を差し出されてもムリ
東洋経済オンライン / 2024年8月10日 10時0分
奈緒さんは、自分の好みを聞いてくれず、お母様の意見に従ったと聞いて「納得がいかない」と腹を立ててしまいました。そのうえまだ奈緒さんの親に挨拶にも行っていません。行く日程は決めていたのですが、優樹さんが勝手に突っ走ったものだから順序がひっくり返ってしまったのです。
あとで私から優樹さんにどうしていきなりプロポーズをしたのかと聞いたら、「奈緒さんは以前、『誕生日までに結婚したい』と言っていたから」と言います。確かに、奈緒さんはそう言っていました。
しかし、それは何カ月も前、まだ結婚が現実的に進む以前の「理想の話」です。そのあと、親に挨拶する日取りを決めるなどしたのだから、そちらに頭を切り替えるべきなのですが⋯⋯。とりあえずプロポーズをやり直すことになり、優樹さんはリベンジを誓いました。
そして2回目のプロポーズへ
2回目のプロポーズは日程を決めたきり、一向に場所も時間も決まりません。あげく優樹さんは「天気がよかったら遊園地に行こうか、映画に行こうか」などと言いだしました。
前述したようにプロポーズの日には美容院に行くなど念入りな準備をしたい奈緒さんがしびれを切らして、「遊園地も映画も行かなくていいよ。目的はなんだっけ? 18時にレストランに集合しましょう」と段取りを決めました。
そして当日、レストランに着くとすでにテーブルの上に花束が置いてありました。本来は、優樹さんがレストランの人と事前に打ち合わせをして、例えば「デザートのときに花束を持ってきてください」などと伝えておかなければなりません。
ところが優樹さんは店や花束の予約でいっぱいいっぱいだったようです。彼女の指摘によっていったん花束をお店の人に下げてもらって、またデザートのときに花束と、以前出したエンゲージリングを差し出しました。デザートプレートに書いてあったのは「Will you marry me?」ではなく「Happy anniversary!」。奈緒さんはまたがっかりしたそう。
1回目、2回目と失敗し、ふつうは破談になってもおかしくない状況です。しかし、奈緒さんは根気強く優樹さんに「プロポーズはこうしてほしい」と丁寧に教えました。優樹さんは素直に聞いてくれるので、教えがいがある。そこが他の男性にはない、優樹さんのいいところだと奈緒さんは思ったのです。
女性があれこれリードすると、男性によっては「うるさいな」と嫌がって逃げてしまう人もいますが、優樹さんは優樹さんで、奈緒さんがお母さんのようにリードしてくれることを心地よく感じていました。そして3回目のプロポーズを約束しました。
女性がプロポーズにこだわるワケ
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