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「強みを生かす」だけでは成功できない残念な真実 「先天的な資質を持つ人が成功しやすい」は誤解

東洋経済オンライン / 2024年8月11日 18時30分

そしてすべてが組み合わされば、あなたの人生で重要なすべての領域でのパフォーマンスに革命を起こす力を持っている。

HP6が生まれつき身についている人などいないので、努めて実行する必要がある。新しい目標やプロジェクト、夢を成功させたいと思うたびに、HP6を全開にしなければならない。潜在能力を十分に発揮できていない自分に気づくたびに、HP6を発動させるのだ。

そうした意識的なフォーカスこそが、重要な違いを生む。それによって「先天的な資質」を持つ人が成功しやすいという誤解が解けるからである。

私が過去10年でサポートしてきた多くのエリートレベルのデキる人たちや、これまでのアンケート調査や各種診断を振り返ってみても、ハイパフォーマンスと、性格や、IQ、生まれつきの才能、創造性、経験、性別、人種、文化、報酬とのあいだに、一貫した相関関係は見られなかった。

また、過去20年ほどの神経科学とポジティブ心理学においても、研究者たちが同じことに気づき、従来のモデルが覆されている。どんな先天的資質を持っているかよりも、「持っているものをどう使うか」のほうが、はるかに重要なのだ。

あなたがどう世界を見るか、どう自分を成長させるか、どう他者を導き、困難を乗り越えて粘り強くがんばるかと比べれば、何が生まれつき得意かは、さほど重要ではない。

「遺伝ガチャ」など関係ない

どんなに立派な企業文化のもとでも、ハイパフォーマーとローパフォーマーは必ず存在する。なぜかというと、パフォーマンスの高さは、特定タイプの人間の話ではないからだ。また「遺伝ガチャ」に当たったかどうか、何年働いているか、肌の色、周囲に支持者がどのくらいいるか、給料がいくらかとか、そういうことも関係ない。

問題は、成功し続けるための習慣を実践できるかどうかだ。そしてこれは、完全にあなたがコントロールできることである。

たとえばあなたは、以下のような言い訳をどれだけ耳にしているだろうか。

●「私はそもそも上昇志向の性分ではない。そもそも外交的(または直感的/カリスマ人間/受容的/誠実)ではない」
●「私はそもそもそんなに賢くない」
●「私はそもそも彼らのような才能に恵まれていない。そんな素質は持ち合わせていない。最適な強みの組み合わせを持っていない」
●「私は右脳人間ではない」
●「私には経験が足りない」
●「私は女(黒人男性/ラテン系/中年の白人男性/移民)だから成功できない」
●「うちの社風では支持が得られない」
●「私の本当の価値に見合った給料がもらえれば、もっと良い仕事ができる」

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