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国内外のマッチングアプリ熟知した"プロの発見" リクルート、Tinder、エニトで働いて見えること

東洋経済オンライン / 2024年8月12日 13時0分

マッチングアプリで結婚するカップルの現実とはーー?写真はエニトグループのグループCEOである小野澤香澄さん(撮影:尾形文繁)

35歳以上で結婚した男女にインタビューして、婚活や共同生活の悲喜をレポートする本連載。今年8月で10周年に到達する。今まで250人(250組)以上に話を聞いてきた。この数年、出会いのきっかけとして急増しているのがマッチングアプリだ。

【写真】主に20代向けの価値観で男女がつながる「with」、恋愛結婚を目指す人向けの「Omiai」。2つの大手アプリを率いるのがエニトグループだ

メッセージ交換には身分証明証の提出が必要で、男性は数千円の月会費がかかるアプリがほとんどだが、他の婚活手段と比べると格段に手軽かつ安価。登録者数も桁違いに多い。個人的には、マッチングした膨大な数の人たちが結婚にまで至る確率は低いと思うし、お互いが信用に足る人か証明してくれる共通の知り合いがいない点にも不安を感じる。しかし、出会いの機会を増やすためには有効な手段と言えるだろう。

社長自身が「マッチングアプリ婚」

主に20代向けの価値観でつながる「with」と恋愛結婚を目指す人向けの「Omiai」。2つの大手アプリを率いるエニトグループのグループCEOである小野澤香澄さん(43歳)は、自分自身がマッチングアプリで出会った相手と結婚したという経歴の持ち主だ。結婚したのは36歳のときなので、35歳以上で結婚した人を訪ね歩く本連載の取材対象でもある。アプリの意義や使い方などについて、率直な疑問をぶつけて答えてもらった。

――新卒入社したリクルートでは「ゼクシィ縁結び」の前身となるサービスの開発に携わったそうですね。

はい。当時はアプリではなくWebサイトの時代でしたね。私自身、20代の頃から結婚願望があったので、婚活サイト以外に、結婚相談所に登録して婚活パーティーにも参加。たいていの婚活サービスは使ったと思います(笑)。

――実際に結婚相手を見つけたのは2013年に日系企業のアメリカ子会社に転職してから、と聞いています。

シアトル郊外の森の中みたいな場所に住んでいたので、日常生活で独身男性と知り合うのは難しい環境でした。バーに飲みに行ったりネット上の駐在員コミュニティに参加したりもしましたが、誰が独身なのかわかりません。結婚相手を見つけるまでには遠いと感じました。

私の求める条件は、相手は日本人でいずれは日本で一緒に住んでくれる人、でした。勤務先の社長さんに日本人の方を紹介してもらったこともあります。でも、いずれ帰国したい私の条件がアメリカに長く住んでいる方にとっては簡単なものではないため、人づての出会いは難しいというのが結論でした。

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