JR西「人型重機」の人機一体、2足歩行ロボで新展開 「マクロス」の河森正治氏デザイン、変形機能も
東洋経済オンライン / 2024年8月12日 7時30分
電気関係だけでなく、災害現場における瓦礫の除去、トンネル工事における爆発物取り扱いといった危険を伴う作業にも出番はありそうだ。
金岡氏は今後の開発ロードマップも発表した。零一式カレイドを発展させた社会実装コンセプトとしての試作機を2体開発するという。うち1体は零式人機など人機一体の重機デザインにかかわってきたプロダクトデザイナーの根津孝太氏がデザインを行う「零一式人機」。零一式カレイドの直系の発展重機であることがコンセプトスケッチからもわかる。
そしてもう1体のデザインを行うのはアニメ「マクロス」シリーズなどのデザイナーや監督として知られる河森正治氏がデザインする「一零式人機」である。マクロスといえば、人型ロボットに変形する戦闘機バルキリーがあまりにも有名だ。そのデザインをしたのが河森氏である。「アニメではなく本物の機械のデザインをしたいと思っていたので、ついに念願がかなった」と河森氏が話す。
「人機」は社会インフラになるか
「一零式人機も変形しますよ」という驚きの発言もあった。具体的な内容は明かされなかったが、コンセプトスケッチの足の形状から推測して、もしかしたら高所作業用に変形するかもしれない。
根津氏も「腕が3本、4本あったらいいなと思うことがあるでしょ」といい、両腕では足りない作業を補助するため、零一式人機にサブアームを装備することも構想している。河森氏、根津氏、どちらのデザインもその完成形を想像するだけでだけでわくわくする。
1995年にウィンドウズ95が発売された頃のインターネットは通信速度が遅く、文字情報くらいしかやりとりできなかった。それがおよそ30年で状況は劇的に変わった。また、2007年のiPhoneの発売以来、20年も経たずにスマートフォンは世界を席巻している。逆に、大きく期待されながらも普及せず消えてしまった新技術も少なくない。人機が社会インフラとして広く普及する時代ははたしてやってくるのか。まずは、2024年8月1日という日を胸に刻んでおきたい。
大坂 直樹:東洋経済 記者
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