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フワちゃんの謝罪に見えた「無邪気」という危うさ 「多様性」のラベルが剥がれて表出したもの

東洋経済オンライン / 2024年8月13日 14時50分

やす子への公開暴言で大炎上し、活動休止に追い込まれたフワちゃん。謝罪文は、彼女の「重宝されてきた理由」と、「危うさ」を感じさせるものだった(画像:本人の公式Xより)

タレントのフワちゃんが芸能活動を休止すると発表した。お笑い芸人・やす子さんへの不適切な発言により、レギュラー番組は降板となり、CMも非公開になるなどの影響が出ている。やす子さんは「許す」としているが、ネットユーザーからのバッシングは止まらない。

【画像9枚】うかつ? 「投稿時に一緒にいた人」にも触れたフワちゃん

筆者はネットメディア編集者として、これまで企業や芸能人の炎上対応を数多く見てきた。そうした経験と照らしてみると、事後対応としては、お粗末でしかないと言いたくなる。しかし一方で、フワちゃんが投稿した「謝罪文」からは、これまで芸能界で重宝されてきた理由の一端が見える気がした。

本稿では、フワちゃんの立ち位置と、ネットユーザーの受け取り方を、そこに生まれたギャップをからめつつ考察したい。

芸能活動を休止すると発表

フワちゃんは2024年8月11日、一連の騒動を受けて、芸能活動を休止すると発表した。

【画像9枚】「反省して、精進します。」「署名は”フワちゃん”」…。大炎上&やす子への謝罪後にした、フワちゃんの投稿の様子

Xに投稿された文面では、ファンや関係者に「大きなご迷惑とご心配」をかけたとして、「この度の件の責任の重さを考え、一つの区切りとして、しばらくの間、芸能活動をお休み」すると発表。

活動休止の期間中は「自分のことを見つめ直す時間」と位置づけ、「反省して、精進します」とまとめた。

これまでの経緯を、簡単に振り返ろう。

やす子さんが8月2日、「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす」とXに投稿し、それに対して4日にフワちゃんが「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」と引用リポスト。即座に削除されたが、スクリーンショットが拡散された。

すぐに謝罪のポストをしたフワちゃんだったが…

やす子さんは同日、「とっても悲しい」と反応し、フワちゃんは「言っちゃいけないこと言って、傷つけてしまいました ご本人に直接謝ります」と謝罪した。

この影響で、6日未明に放送予定だった「フワちゃんのオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)が放送休止に(後に降板)。「消しゴムマジックで消してやるのさ!」のキャッチフレーズで知られるスマートフォン「Google Pixel」のCM動画も非公開となった。

そして8月8日、フワちゃんは「やす子さんへのお詫びと、皆様へのご報告」とした謝罪文をXに投稿。この時点では経緯説明にとどまっていたが、8月11日になって、冒頭にも紹介した活動休止の発表投稿を行った。

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