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フリーアナ「"体臭"騒動」で見えた怖すぎる真実 他人事ではなく、明日はわが身かもしれない

東洋経済オンライン / 2024年8月15日 15時35分

(画像:本人の公式Instagramより)

フリーアナウンサー・川口ゆりさんのSNS投稿による波紋が広がり続けています。

【写真】「冷たすぎる?」川口アナを即解雇した所属事務所のコメントを見る

事の発端は8月8日、川口さんは自身のX(旧Twitter)に「ご事情あるなら本当にごめんなさいなんだけど、夏場の男性の匂いや不摂生している方特有の体臭が苦手すぎる。常に清潔な状態でいたいので1日数回シャワー、汗拭きシート、制汗剤においては一年中使うのだけど、多くの男性がそれくらいであってほしい」などと投稿し、すぐに批判が殺到。9日に釈明の投稿をするものの、火に油を注ぐ結果となってしまいました。

即、契約解除した事務所と不穏な投稿をしたパートナー

所属事務所は10日付で川口さんとの契約を解消。11日、川口さんはXで「この度は私の不用意な発言で不快にさせ、傷つけてしまった方が多くいたこと、大変反省しております。言葉を扱う仕事をしている者として未熟でした」などと謝罪しましたが、騒動は一向に収まりません。

13日には川口さんのパートナーがXに「本人は気が滅入っているので私が代わりに投稿します」「世間の皆様の想像を遥かに超える深刻な事態が起きている」「悪質な虚偽の内容がネット上に拡散」「無関係な方が命を落とすようなことがいつ起きてもおかしくありません」などと投稿したことが報じられました。

今なお続く一連の騒動を見ていて気づいたのは、彼女に浴びせられる誹謗中傷と同様以上の怖い現実があること。主に“無自覚な批判”と“周囲の人びと”という2つの点で、背筋が寒い世の中になりつつあることを感じさせられます。

【写真】冷たすぎる? 川口アナを即解雇した事務所のコメントを見る

ここでは川口さんの投稿や彼女への誹謗中傷を断罪するのではなく、その周辺で起きている私たちにとっての怖い現実を掘り下げていきます。

「冷静かつ論理的な批判」の集積

川口さんの発言については、賛否ではなく、ほぼ“否”一色であることからも、問題があったのは間違いないでしょう。

なかでも「体臭に男女の区別はおかしい」「体質や仕事上でやむを得ない人もいる」「臭いの感覚には個人差があるため押し付けるのはよくない」「人に言えないほど体臭で悩んでいる人もいる」あたりの指摘は正論そのもの。

特に男性はハラスメントの加害者として扱われがちなだけに、「ここでも男だけを責めるのか」と怒りたくなる気持ちは理解できます。

川口さんは「男性顧客向けの美容事業をますます頑張りたい」というコメントに至る前提や、「ご事情あるなら本当にごめんなさいなんだけど」という多少の配慮も書いていましたが、これらはほぼ意味を成しませんでした。

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