フリーアナ「"体臭"騒動」で見えた怖すぎる真実 他人事ではなく、明日はわが身かもしれない
東洋経済オンライン / 2024年8月15日 15時35分
「これくらいの内容なら、これくらいの前提や配慮を書いておけば大丈夫だろう」という判断を誤ってしまった感があります。
ただそれでも川口さんや関係者に対する誹謗中傷が正当化されるというわけではないでしょう。Xやネット記事のコメント欄を見ると、目を覆いたくなるような投稿もあり、恐ろしいほどの悪意を感じてしまいます。
しかし、川口さんや関係者に直接送られる誹謗中傷の数や内容はわからないものの、Xやネット記事のコメント欄への誹謗中傷はそれほど多くないように見えます。
一方で投稿の多くを占めているのは、「〇〇〇はよくない」「〇〇〇ということでしょう」「〇〇〇はこうあるべき」などの“体臭論”。ひいては“男女差別論”や“SNSの投稿論”なども含めて、「議論を持ちかけたうえで批判する」という形で騒動が拡大・継続しています。
つまり今回の件で誹謗中傷する人は言語道断ですが、本当の問題は冷静かつ論理的に批判する人がその流れに加わり、騒動を拡大・継続させていること。
1人ひとりは「この程度の批判くらいなら相手を追い込むほどではないだろう」と思っていても、それが数十、数百と集まれば誹謗中傷に匹敵するほど大きなものになり、無自覚なまま本人にダメージを与えているのです。
これまでネット上で炎上したことによって自死を選ぶという悲しいケースもありましたが、怖いのは「冷静かつ論理的に発言しただけ」と思っている人も、加害者とまでは言えないものの、“ネガティブな影響を与えた1人”になってしまうこと。
ネット炎上が「いじめと似ている」と言われるのは、“1人対多数”の構図になり、多数の中に「攻撃している」という自覚の薄い人が多いから。1人に対する人数の多さという点では、いじめよりはるかに怖い構図であり、たとえば住む場所や働く場所を変えても解決せず、「自分には居場所がない」と絶望してもおかしくありません。
もちろん個人の発言は自由であり、尊重されるべきでしょう。ただアップする前に、「自分は本人を攻撃するグループに加わっていいのか」「これは本当に書き込まなければいけないことなのか」と考え、「不特定多数の正論が集まって1人に向けられる世の中は怖いのではないか」と心に問いかけてもいい気がします。
「発言と誹謗中傷の是非」が混在
そしてもう1つ、冷静かつ論理的に批判する人の怖いところは、問題が混在しているのに、1つにまとめて結論づけようとすること。
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