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アメリカで成功「カップヌードル」まさかの営業法 アイデア次第で在庫が「宝の山」に変わることも

東洋経済オンライン / 2024年8月16日 15時0分

続いては、日清食品の「カップヌードル」をアメリカで売り出したときのエピソードです。

当時のアメリカでは、誰もカップ麺なんて食べたことはありません。そもそもどこのスーパーにも、カップ麺を置くコーナー自体が存在していませんでした。そんな状況のなか、日清食品の営業スタッフは、いったいどうやってカップ麺をスーパーに置いてもらったのか? 

実は、初めてカップ麺を見るスーパーの人たちに対して、こんな売り込み文句でアピールしたのだそうです。

「これは、具の多いスープです」

カップ麺ではなく、あくまで「具の多いインスタントスープ」として売り込むことで、インスタントスープのコーナーに置いてもらうことに成功したのです。

もう1つ、ニューヨークに出店した日本の博多料理店のエピソードもご紹介します。

明太子を「たらの卵」と訳してメニューに載せたところ、お客は気持ち悪がって誰もオーダーしてくれません。そこで一計を案じ、名前を「博多スパイシーキャビア」に変更してみると……。次々と注文が入り、瞬く間に人気商品になったのでした。

使い方や売り込み方、商品名を変えるだけで、売れなかったものがヒット商品に化けることがあります。在庫の山を一掃することだって夢ではありません。アイデア1つが勝負です。

ポイント:中身が同じでも、アピール方法によって在庫が宝の山になる

バイキングの食べ残しをなくした逆転の発想

あるバイキング形式のレストランの話です。

このレストランでは、お客様の食べ残しが大きな悩みでした。いくら「食べられる分だけお取りください」と掲示しても、どうしても食べ残しが減りません。そこで、あるルールを採用したところ、この食べ残しがピタリとなくなったのです。

問題:バイキングの食べ残しをピタリとなくしたのは、どんなルールだったでしょう?

ヒント:「食べ残したお客様から罰金を取った」ですって? 違います。

答え:食べ残しを出さなかったお客様には、お会計のとき、1人100円を返金。

バイキング形式のレストランにとって、お客様の食べ残しは大問題です。

「お皿に取った料理は残さずにお召し上がりください」

店内にそんなお願いの貼り紙をしても、食べ残しはなかなか減らないもの。お店にとって損失なだけでなく、フードロスの観点からも問題です。食べきれなかった分はお持ち帰りにしていただくのも手ですが、食中毒のことを考えると、特に夏場はお持ち帰りも避けたいのが本音。

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