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東大→ミネルバ大→サッカー選手を目指す生き様 今はアルゼンチンでプロになることに全集中

東洋経済オンライン / 2024年8月17日 8時30分

「たぶん日本に戻り会社で働いて、ということはないと思います。東大に残っていい成績をとっていい会社に就職して、という未来のほうが具体的だと思う人もいるかもしれませんが、私は『好きなことをして生きる』ということをシンプルに突き詰めたい。

そのためにはやらなければいけないこともたくさんあるし、時間もない。サッカーで完全燃焼したら、起業を目指していくことになると思います。地政学的な視点で、世界中の地域で課題解決を目的とするような事業を展開していきたい。もちろん数字や業績も大切なので、その点も追い求めていきたいです」

世界中を旅するなかで会社も成功させる。個人で目指すには決して簡単な道ではないが、だからこそやりがいもある。そのうえで、もう1つ大きな目標があるとも続けた。

「ミネルバに来て気づいたのは、民主主義が機能していない国もたくさんあるということです。みんな自分の国の政治に強い危機感を持ち、意見をしっかり述べられる。でも、日本ではそういう文化は浸透しておらず、むしろ嫌う傾向がある。それは、これからの時代は、ナンセンスになると思います。自国の政治のことをしっかり説明できないことは、凄く恥ずかしいことなんだ、と気づきました。

将来的にはビジネスでお金を作って、仲間を集めて政治の世界にも挑戦したい。そういう意欲ある人たちが集まる集団や環境を作ることも大きな目標です。一度きりの人生なので」

世間の常識から見ると、その選択は回り道かつ、理解しがたいと言われるかもしれない。だが、本人にとっては一本筋が通ったもの。煙山さんの長い旅はまだ始まったばかりだ。

栗田 シメイ:ノンフィクションライター

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