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アイシンと共同開発「glafitの4輪車」の使用感 電動キックボードと同じ特定小型原付の新形態

東洋経済オンライン / 2024年8月17日 10時0分

シニアカーと原付バイクの中間的な存在感を示す4輪の特定小型原付

和歌山市のglafit(グラフィット)といえば、原付(道路交通法での一般原動機付自転車)から自転車、あるいはその逆に「モビチェン」可能な機構を開発しただけでなく、法律上でも車両区分の変化を可能にするなど、発想力と実行力を兼ね備えた乗り物ベンチャーとして注目の企業だ。

【写真】オシャレ?カッコいい?新しい4輪車のプロトタイプ

そのglafitが、またも新しいモビリティのプロトタイプを発表した。今回は、4輪のひとり乗り電動車両で、特定小型原付登録となる。

驚きはないが気になる存在

特定小型原付は、2023年7月1日の道路交通法改正によって新設された車両区分だ。電動キックボードがこれに該当するが、車輪数についての規定はないうえに、規定される車体寸法は全長190cm×全幅60cm以内と、電動キックボードよりも余裕がある。

個人的には、電動キックボードのような都市内のマイクロモビリティだけでなく、運転免許返納後の高齢者の足も視野に入っていると思われる。

すでに昨年秋に開催されたジャパンモビリティショーでは、複数の自動車メーカーが、このカテゴリーを想定したコンセプトビークルを出展していた。今回の車両が、初の4輪特定小型原付の提案ではなく、その面での驚きはなかった。

しかしながら、ニュースリリースにはトヨタグループのTier1サプライヤーとして知られるアイシンとの共同開発として紹介されており、2輪車のようにコーナーで車体を内側に傾けて曲がることが紹介されていた。

気になった筆者は、東京都内で実証実験が行われたので現地に足を運び、試乗をさせてもらうとともに、代表取締役CEOの鳴海禎造氏に話を聞いた。

【写真】glafitの「新しいモビリティ」の姿を見る

話を聞いてまず知ったのは、glafitは特定小型原付の草案を国に提出するなど、カテゴリーの創設に主体的に関わってきたということだ。途中で電動キックボードのシェアリングでおなじみのLUUPなどが加わり、昨年7月の施行に結びついたという。

ただ、同社では電動キックボードは考えに入っていなかったようで、最初にこのカテゴリーに参入したのは、モビチェン車両に近い自転車タイプだった。そして、第2弾がここで紹介する4輪車になる。

アイシンの「リーンステア制御」に注目

アイシンとの関係は、glafitがトヨタ未来創世ファンドからの出資を受けていたことに端を発し、協業マッチングの場で、アイシンが持っている「リーンステア制御を使えないか」と相談がきたのがきっかけだったという。

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