休憩が有利?意外な人が活躍する「ゆるスポーツ」 苦手なら、人でなく「スポーツが変われ」ばいい
東洋経済オンライン / 2024年8月18日 8時0分
「ゆるスポーツ」をご存じだろうか。その名の通りスポーツをゆるめたもので、年齢や性別、運動神経、障害の有無などに関わらず、誰もが楽しめる。現在120以上の競技が生まれ、25万人以上が体験。2021年以降、中学校の保健体育の教科書にも掲載されている。次々と新たな「ゆるスポーツ」をつくり出し、広める活動を行うスポーツクリエイター集団「世界ゆるスポーツ協会」代表理事・澤田智洋さんに誕生秘話や最新の動向を伺った。
スポーツのほうが人間に歩み寄る「ゆるスポーツ」
──澤田さんは本職がコピーライターで、広告会社に籍を置きつつ「世界ゆるスポーツ協会」の代表理事をされています。どのような経緯で協会が発足したのですか。
【写真で見る】ブリのぬいぐるみを脇に挟んだままボールを投げる「ハンぎょボール」は、得点すると脇に抱えるブリが大きくなり、だんだんシュートが決めづらくなる。
「世界ゆるスポーツ協会」は2015年に発足し今年で9年目です。設立の個人的要因としては、僕自身スポーツが苦手なのと、全盲の息子が参加できるスポーツが少ないことから、僕らを含めたあらゆる人が楽しめるスポーツをつくりたいという思いがありました。
社会的要因としては、国が掲げる“成人のスポーツ実施率を高める”という目標に寄与したいというのがあります。スポーツ庁の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、「週1日以上運動・スポーツをしていない20歳以上の人」の割合は40%以上。
医療費や社会保障費が膨れ上がっている今の状況を打開するためにも、病気になる前に運動不足を解消するという視点は重要だと思います。その中で、日本は諸外国に比べて、みんなが気軽に参加できるスポーツカルチャーが圧倒的に欠けているというイメージがあり、協会設立に至りました。
──「世界ゆるスポーツ協会」の主な活動内容を教えてください。
メインの活動内容はスポーツをつくることです。世界でも唯一無二の、ユニークなビジネスモデルだと言われています。スポーツをつくることで、スポーツが苦手な人を減らして、スポーツが好きな人を増やすことがミッションです。
スポーツが不得意な人は、学生時代の授業から何度も挑戦してスポーツに歩み寄っているのに、なかなかうまくいきません。ということは、スポーツから人間への歩み寄りが足りないのではと考えました。「人間は変わらなくていい。スポーツが変わればいい」というスタンスで、勝っても負けても楽しめる、多様な楽しみ方ができるスポーツを生み出しています。
この記事に関連するニュース
-
早稲田大学野球部が本気で取り組む子供の遊び場とは
パラサポWEB / 2025年1月8日 7時0分
-
「キッズスポーツフェス」に『ポケモンユナイト』の競技が登場! ピカチュウとマクノシタが応援に駆けつけた
マイナビニュース / 2025年1月3日 10時0分
-
課題はゆるめて解決、ガチガチの常識に突破口 ゆるスポーツからはじめよう
OVO [オーヴォ] / 2024年12月25日 8時34分
-
世界ゆるスポーツ協会初の監修本、『ゆるめて解決! ゆるスポーツからはじめよう』が発売!
PR TIMES / 2024年12月24日 14時15分
-
日常があっという間に美術館になる!チャレンジドアートがプリントされた飾れる&使えるハンカチを暮らしの中に。作品ガイド動画付きの新商品「日常美術館」がフェリシモから登場
PR TIMES / 2024年12月17日 17時15分
ランキング
-
1天正遣欧使節・千々石ミゲルの墓、長崎県諫早市の文化財に…ミカン畑での墓石発見から20年
読売新聞 / 2025年1月15日 17時0分
-
2高齢者は「体重」が重要…標準を下回ると死亡リスクが急上昇
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分
-
3芸能人なぜ呼び捨て?「日本語呼び方ルール」の謎 日鉄会長の「バイデン呼び」は実際に失礼なのか
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 9時20分
-
4芥川・直木賞に選ばれた3作家 どんな人物?
毎日新聞 / 2025年1月15日 20時3分
-
5スニーカーのインソールを変えるだけで「靴の機能は劇的にアップ」する。“初心者が買うべき”一足とは
日刊SPA! / 2025年1月15日 15時51分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください